日々の思い

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綿入れ半纏
2002年02月19日(火)

16日から、田舎に母に会いに帰っていた。
お天気のよい日で、あちこち途中下車を繰り返して到着したのは、
もう6時を過ぎていた。
なんということはなく、夕食を一緒にして、取り留めないおしゃべりを
するだけなのだが、母にとっては、最高の喜びのようだ。
去年の夏に綿を15本ほど植えていて、とてもきれいな花を付けて、
その後に大きくパンパンに膨らんだ綿の実を見た。
それが収穫されてかごに山盛りになっていた。
種を取り除いて後をきれいに整えると、
ふかふかのきらきら光った綿になるのだ。

母は、暇さえあれば、何かしら手を動かしている。
この綿を全部入れて、夫に、半纏を作ってあげようといった。
出来上がりが楽しみだ。
半纏といえば、結婚する時に私に一枚作ってくれた。
その半纏は、息子たちに受け継がれ、受験の時にお守り代わりに毎日着ていたものだ。
そして、25年間も我が家で、頑張ってくれたのだが、とうとう廃品回収に出されてしまった。
新しい半纏が出来るのは、果たしていつだろう。
夫よりも私のほうが楽しみにしている。



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