作家だけど代名詞ように「元レース・クイーン、銀座ホステス」というのがついて回る。 作品は読んだことはなかったが、人並みの興味はあった。 たまたま、テレビで紹介されたので、早速見ることにした。 そして、すぐに好きになった。 彼女の人となりがそのまんま、小説じゃないかと思う。 何一つ、臆することなく、隠すことなく言葉に表情に表れる。 注目されたい、ちやほやされたいといつも思っていたそうだ。 そのためには、どんなことも一生懸命頑張ったという言葉には、微塵も嘘が感じられない。 歩いてきた道を見ると、投げやりに生きてきたように思っていたが、そうではなく、負けたくない気持ちと、自分探しとでこれまでを生きてきたそうだ。作家になろうと思ってからは、必死で勉強したと話していた。 まずは、好きな作家の小説を自分で打ち直すことから始めたそうだ。 文章の書き方を覚えるためにだ。 普通、作家になりたいと思ってもその前に「多分駄目だろう」と諦めてしまう。彼女はなれないなどとは思わなかったそうだ。 「だって、一生懸命勉強したもん」夜の仕事を終わって、深夜2時過ぎから、1リットルくらいの水を飲んでお酒を全部だしそれからワープロに向かったという。 才能があったんですねという言葉に、それだけの努力をすれば才能なんて、ついてくるという返事。 他の人が言っても奇異に思える言葉も、この人が真剣な目で言えば、納得する。 「たとえば絶対に負けたくない人ってどんな人?」 「長嶋さん(一茂)みたいな人。だって、立派なご両親がいて・・」 と、はっきり。 「でも、息子はお坊ちゃんになって欲しいと思ってるから矛盾してるけど」 と笑った。 「生きる」って一言で言うけれど、この人こそまさに「生きてる」と思う。 それも時間単位でなく分単位で。 全身でそれを表現し、星の数ほどある言葉の中から言葉を見つけこれからも書き続けていくのだろう。 でも、もしかしたらまた別の人生をあの目で探し自分のものにするのかもしれない。 ともあれ、彼女の人生に乾杯。
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