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わんこの話。 恋ひ歌 百蓮と龍介
2003年06月03日(火)

我が家のすぐ近くにワンちゃんを飼っているお宅がある。
聞くともなしに聞いてたら、思わず笑いがこみ上げてきて・・・
そのわんこはとにかくよく鳴く。吼えるのでなく鳴くのだ。

飼い主さんは若しかしたら余りわんこが好きでないのかなと思っていた。
この季節窓を開けておくことが多く、そこの声が聞こえてくる。

鳴き始めると飼い主さんは窓を開ける。
そして「いい加減になさい。もうねんねしなさい、ねんねよ」
次には、「うるさい、ご飯にはまだはやい、まちなさい」
夕食時には「おすわり、ほらもう、おちつきなさい、まだだめ」
「お手は? もう、おちつきなさい・・まだだめだったら」
と、こんな具合、

そのたびわんこは、「わん」とか「きゃん」とか返事をしたり訴えたりする。とにかく飼い主さんが家にいるとずっとそんな調子なのだ。
多分わんこは相手をして欲しいのだ。でも、飼い主さんは普段お勤めだから家にいるときはいろいろと忙しい。
でも、わんこにしてみれば、その時こそがチャンスだから訴える。
「くんくんくん・・」から始まって「わん」「きゃん」と続く。

私はすっかりわんこの気分になっている。
「窓を開けてよ、おこってもいいからさあ」「どう呼んだらあけてくれる?」「ねえ、きゃん、きゃん」「はやく、わんわん」という具合だ。
そして、そんな自分がおかしくて・・・
すごい暇な自分にあきれてしまいながら、わんわんことばが頭をめぐってしまうのだ。

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先週のこと
「恋ひ歌 百蓮と龍介」(木村光一演出)を見に行った。

百蓮・・・三田和代
龍介・・・原 康義

百蓮は華族の娘で、筑豊の炭鉱王と結婚し、のち自分から三行半を新聞に発表して年下の男性と駆け落ちをしてしまう話は有名であり、彼女の恋歌は、よく与謝野晶子と比較される。

話の筋運びを新聞記者や3人の喜劇役者が説明を付けたり、彼女の歌を随所につけたりしての、難しい内容をちっともあきさせない工夫がしてあり、シリアスな内容なのにところどころおかしかったりでとても楽しめた。

黄泉の国からの死者が3人でやってくる場面が4回くらいあった。
その場面がなぜかしら、好きだったし、龍介の父「滔天(とうてん)」の飄々としたおかしさなどがとてもよかった。

決して子供は誰にも渡さないとしっかり抱いていたのに、学徒出陣で戦死してしまう最後の場面(黄泉からの使いに連れ去られる)暗示のような暗さが胸にずしりと響いたところで芝居の幕は突然に閉じた



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