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村井国夫、春風すみれのミュージカルを先週見に行った。 結婚から老後までの50年間?をたった二人で全編歌い踊る。 指輪を渡すシーンからベッドに入るまでのわくわくそわそわがコミカルでたのしい。ピアノが左と右に一台ずつおかれていて笑ったりドキドキしたりの感情をピアノが丸ごと伝えてくれる。男と女の結婚に対する思いの違い。 マイケル「君の青春は終わったんだ。」激怒するアグネス。 それでもスーツケースを持っていってパジャマに着替えてくるのに、ベールをつけたままというのがとても可愛い。 幕が変わり、妊娠したアグネスがまた可愛い。赤ちゃんが足でお腹をけるのと歌う。子供が産まれ、洗濯物を山ほどつるしたロープが張られる。 このころから、マイケルは何かというと仕事だ仕事だと妻に対して冷たくなりどうやら浮気をしてる様子。 アグネスは「炎のアグネス」を歌う。 女をばかにしないでと、真っ赤な羽帽子を打ち振りながら歌い踊る様子はなんと言えばよいかエネルギーが舞台全体を包んでいて、同じ女同士と、共感に包まれる。 子供も結婚し空虚な気持ちになったアグネス、私にはまだ他にいき方があると家をでようとする。 新年を迎える時に二人で歌う「愛が溢れる」は、中年の男女が今までの人生を振り返りながらふと幸せをかみ締めるそんな瞬間をとてもわかりやすく気持ちよく現していた。 一番好きなシーンは最終の幕。 二人で机に座ってメークアップを始める。80代に変身するのだ。 そして部屋を出て行くことに(二人で住むには広すぎるからと引越しをするのだ。)結婚式の時に持ってきたあの枕を後に住むことになっている若い夫婦においていこうとするアグネス。 そんなものをおいていっては駄目だと言うマイケル。 何度も二人のやり取りが繰り返される。 歌う歌は「このいえ」だったか・・ アグネスが思っていたよりもマイケルはステキだったのです。 本当にステキな男性だったのです。 いつのまにか自分の人生とどこかで比べてしまってる私。 多分廻りにいた女性たちも同じ思いだったとおもうけど、ハンカチを心の中から取り出していた私。 二人は結局枕とワインをシーツの下において部屋を出るのです。 老人になった春風さんが最高にすばらしかった。 歩き方といい、声といい、ステップのすべてが老人そのもの。 大きな感動に包まれてしまった私でした。 そこにはもちろんあのピアノの音色が、わかりやすい歌詞があったからこそですが。
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