![]() |
![]() |
最近3冊ほど続けて読んだ。 小川さんの本は、現実なのか、非現実なのか良くわからない。それでもいつしか、引き込まれてしまう。 気がつくと、一緒に「指」を夢想していたり、洞窟の中で何かの香りを嗅いでいたりする。 内容的には残酷で、さびしい部分が多い。 けどいつの間にかその中に入り込んでしまっていて、そこから抜け出さなければ現実には戻れない気がして、あがいてあがいてやっと抜け出したとき「ああ、私が生きているところは現実の世界だったのだ」と、安堵と安らぎを感じる。 小川さんが書く女性たちは、ファンタジーの世界に住む女性なのだと思うけれど、なぜか作者と重なって見えてしまう
|
![]() |
![]() |