2006年01月11日(水) |
「功名が辻」と、いかにして男を落とすか |
今年は、久しぶりに大河ドラマを最初から見続けてみようかな、と思って いる。 一昨年の「新選組!」も見たんだけど、途中で一度挫折して、最後まで 見たのはレンタルでDVDを借りてからだったし。 昨年の「義経」も時々は見たけれど、ちゃんと通しては見なかったし。
というより私の場合、大河ドラマを1年通して見続ける、というのは、 かなりの根気のいる事なのかもしれないが。
そんな私が今回の大河ドラマを見てみようかな、と思ったのは、番組の 予告編で流れていた、主人公千代役の仲間由紀恵を見て、おお、と思った のである。 その演技が、司馬遼太郎の原作「功名が辻」の千代の描写に結構近いん じゃないかな、と思ったのだ。 ちなみに、その描写とはこんな感じである。
千代は、決してのん気なたちではない。彼女ののん気さは、母の法秀尼 から教えられた演技である。
「妻が陽気でなければ、夫は十分な働きはできませぬ。夫に叱言をいう ときでも、陰気な口から言えば、夫はもう心が萎え、男としての気おい こみをうしないます。同じ叱言でも、陽気な心でいえば、夫の心はかえっ て鼓舞されるものです。陽気になる秘訣は、あすはきっと良くなる、と 思い込んで暮らすことです」
「ごくせん」で中高生のハートをわしづかみにした仲間由紀恵が、今年は もしかすると、オヤジたちのハートをわしづかみにするのかもしれない。 オヤジ系週刊誌で、仲間由紀恵特集が組まれたりとか、その一方では あんな女現実にはいねえよ、とか話題になったら面白いかもしれない。
まあ、個人的には今年は仲間由紀恵演じる「千代」さんに癒されたら それだけでもうけもん、という感じで。
でも、ここで引用した話って、女性に限らず、私のような「接客業」の人間 にとっても大事な事なのかもしれないなあ、なんて思うのだ。 だから今年は「陽気な心」というのをちょっと意識してみようかな、と 思ってみたり。
あともう一つ、内田樹センセイのブログにて、「いかに男を篭絡するか」 というエントリがあったので、ここでご紹介。>>こちらから
一部を抜粋すると、
男が「弱い」ポイントは「才能」のひとことである。 「あなたには才能があるわ。他の人には見えなくても、私にはわかるの」 と上目遣い斜め45度の視線プラス「かなぴょんのポーズ」でまず80%の男は落ちると断言してよろしいであろう。(略)
「才能」で落ちない男も落ちるのは「ルックス」についての賞賛である。 すべての男は(驚くなかれ)、自分の容貌にある種の期待を抱いている。 「こういう顔が好き」という女性が世界のどこかにいるかもしれない・・・という儚い期待を胸にすることなしに男は一秒とて生きることのできない悲しい生き物なのである。 だから、「あなたには才能があると思うの・・・」で落ちなかった男も、「私、あなたのルックスが好きなの」にはあっというまに崩れ去る。(略)
「いい人だけど顔はイマイチ」と言われるのと「ワルモノだけどいい男」と言われるのと、男たちはどちらを選ぶか。 答えは明かである。 というわけで、配偶者をお求めの女性諸君には、標的とされた男性については、まず「隠れたる才能を評価し」ついで「ルックスを称える」という二段構えで攻略した場合、たいへんに高い確率で所期の成果を挙げうるということをご教示しておきたい。
いやー、正月そうそう笑わせていただきましたというか、案外その通り かも、と男性の私も思ってみたり。 そうなんだよね、モテとか、様々な高度な技術論が花盛りだけど、一番 キクのはシンプルにこういう事のような気がする。
男って、外見だとかやっぱり料理のウデで落とさなきゃ、という以前に、 自分が肯定されることの方がうれしかったりするような気もするし。
落としたい男性のいる方は、是非お試しあれ。
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