今回は映画ネタ。見てきたのは「RENT」 ミュージカルの名作を映画にした作品である。 この映画を一言で言うなら、「個人的ミュージカル映画No.1」 である。 しかも、久しぶりに泣けたし。
もうね、歌がめちゃくちゃいいし、話の内容も、1989年当時の リアルなNYの風景を切り取っているので、話に説得力があるし、 しかもその話が心にずんずん響いてくるし。
楽曲も、ロック系なので、普段ミュージカルなんか苦手だい、という 人でもおそらくは抵抗はないんじゃないかな。 個人的には、きれいなハーモニーが聞けただけで、ブラボー、って 感じなんだけど。 今まで、実は見る機会はあったのに、食わず嫌いでいたのがもったい ないなあ、とちょっと悔しくなりました。
この映画には、初演時のオリジナル・キャストが勢揃いしている らしいんだけど、皆さん、10年の時が経ったとは思えないくらい、 若々しく見えたし。でも、オリジナルの人が演じているからだろう、 存在感みたいなものも、あるんだろうし。
このミュージカル作品を、映画としてフィルムに定着させるために は、ベストの方法だったんじゃないのかな。 題材的にも、この映画ではAIDSの問題を大きく取り上げているん だけど、今とその当時とでは、AIDSに対する恐怖感や考えとかも 大きく変わっているんだろうし。
でも、この作品の志みたいなものがあるとすれば、それはちっとも 時代遅れではないし、薄まってはいないと思うし。
映画が終わった後、エンドロールが流れている時にもあまりお客さん が立った雰囲気はなかったんだけど、エンドマークが出て、劇場が 明るくなったとき、思わず小さく拍手をしたら、他のお客さんたち の中にも、拍手する人たちがいて、その拍手の音が大きくなった時 には、ちょっとうれしかったです。
本当、映画を見たというよりは、一本の上質な舞台作品を見てきた という感じかもしれない。
なんか初めて映画「コーラスライン」を見たときの感動を思い出し ました。 いや、本当マジでおすすめです。
でもこの映画、なんであまり話題にならないのかな。 エイズとか、ゲイとかドラッグの話が出てくるからなんだろうか。 むしろ、ティーンエイジャーの子たちにこそ、見てほしい気もする んだけど。
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