最近、フィットネスクラブでの水泳にはまっている。 4月から始まって、もう2ヶ月近く、最低週2回のペースで通っている ので、どうやら三日坊主の時期は通り過ぎた様である。
まあ、といっても、そんなに本格的に泳いでいるのではなく、 大体1回につき3〜500メートル位を軽く流しているだけなのだが。 これが仕事帰りのちょっと身体が疲れたときでも、水に浮いている 感覚が気持ちよくて、リセットされた気分になるのである。
もともとのきっかけは、3月に思いきり足首をひねってしまい、 腫れはひかせることに成功し、普段歩く分には何の問題もないんだ けど、フィットネスで足を使うのには少し不安が残る状態になり。
だったらと思い、ちょうど水ぬるむ時期というか、プール上がりに 外を歩いても肌寒く感じなくなってきた頃だったので、久しぶりに 水泳でもしようかなあ、と思ったわけですね。 元々、水泳は好きだし。
で、実際久しぶりに(継続して泳ぐのなんて十何年ぶりなんだけど) 泳いでみると、やっぱりブランクというか、最初は100メートル泳ぐ のも結構大変だったりして。
でもね今、週2のペースで通っていると、泳ぎがどんどんスムーズで 楽になってきたのである。誰に習ったわけでもないのに。 多分、今までの人生の中で、一番楽に泳いでいるんじゃないかなあ。
昔から、平泳ぎのキックがなかなかうまく揃わずに苦手で、進まな かったりしたんだけど、それもずいぶんとこの2ヶ月で進歩したよう な気がするし。 バックとかも曲がらずにちゃんと進めたり(相変わらず時々頭は壁に ぶつけて痛い思いはするけれど)。
そんな感じで、仕事帰りにプールに立ち寄るのが、結構楽しみに なっているのだ。 元々の私は、結構飽きっぽい性格なんだけど、今行っているのが ティップネスで、ここは場所によってプールの雰囲気が違うのも、 もしかしたら飽きずに通ってられる理由なのかもしれない。
その中で一番のお気に入りの場所は、渋谷のプールかなあ。 ここはバブルの時期に建てられたこともあって、何となく 過剰に贅沢なのである。 日曜日の晴れた昼間に来ると、天井に大きく開いたガラス窓から、 日の光がいい感じに降り注いで、プールサイドのデッキチェアに光と 陰の陰影を作ってるし、夜に来ると今度は、わざと周囲の照明を 落として、プールの中でブルーの照明をたいて、幻想的な雰囲気を 形作っているし。 なんかそんなちょっと無駄な所もいいかなあ、と。
と、そんな感じで仕事帰りのスイミング生活を楽しんでいるんだ けれど、一つだけ注意しなきゃいけないことがあって。
それは、泳ぎに行く前にご飯は食べない方がいいということ。 今回、ご飯を食べた後で、プールに行きたくなって1時間くらい 空けてから行ってみたんだけど、パフォーマンスが全然違うので ある。
なんというか、いつもと同じようなフォームで泳いでいるんだけど、 筋肉の隅々に酸素が行き渡らなくて、疲れてくるのが早く感じるの である。
おそらくは、胃に内容物を入れたあたりから、身体の血液の分布が、 内臓に集まって、筋肉に行く分を減らされちゃった感じなんだと 思うのである。 その場合、筋肉は酸素が行き渡らなくても、力を発揮することが できるんだけど、その場合、酸素が行き渡っている状態に比べて、 エネルギーを出す効率が悪くなるし、筋肉の中に乳酸もたまりやすく なってしまったのだと思うのだ。
私と同じくはりきゅう師で、この道50年の父親に言わせると、胃に 食物が入って膨張している状態(ちなみに空腹時の胃はぺちゃんこ です)だと、胃のすぐ裏を通る足に向かう大きな大動脈を胃が圧迫 するので苦しくなるんだ、という説明をしていて、だから少なくとも 運動の前後1時間は、あまりしっかりしたものは食べない方がいい、 というのが持論なんだけど、その言葉が証明された感じというか。 これが、陸上の運動だったら、そんなに感じないんだけどね。
私の場合、運動をすることで今更筋肉隆々になりたいわけではなく、 身体の隅々にまで栄養や酸素が行き渡るように、筋肉を活性化したい というのが目的なので、やっぱり運動前にご飯を食べるのはやめて おいた方がいいのかもしれない。 その方が、身体を動かしていても断然気持ちいいし。
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