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■ あわわわわ・・・
くるりのライヴ第2弾。相方は、バーで知り合った女のコだ。
別に誰でも良かったんだけど、
「どうせ一緒に行くなら女のコとでしょ!」
という友達のススメから、行けるコを探してたらそのコに行き着いたわけだ。
自分でも
『まさか誘いにのるとは・・・』
と思いも寄らなかったし、そんなに仲が良いわけじゃなかったので、
『どうなるんやろ?』
と漠然とした不安に襲われていた。
そのコはバーで「フヂコ」と命名されていた。なので、彼女を僕は本名ではなくその名で呼んでいる。
彼女が待ち合わせの場所にやってきた。その格好を見た僕は、思わず苦笑いしてしまった。
街でよくみかけるようなオネエ系ファッション(なんて言えばいいんかようわからん)そのもの!!・・・だったんだ。
僕:「おいおい、そんな格好じゃ・・・足踏まれるで!」
フヂコ:「えー、だって知らんもん、ライヴってどういう格好でいくもんなん?」
僕:「はっ?どういうこと?」
フヂコ:「私、ライヴ初めてやねん」
僕は「フヂコ」という人間の目測を誤った・・・
僕:「じゃあなんで来たんよ?」
つい僕は不安めいた疑問を彼女に投げ掛けしまった。
『しまった!!!』
しかし彼女はそれに気付かず、
「ライヴってこういう風に誘われることないと行かないし、どういうもんか体験したいじゃん、初心者としては」
と素っ気なく言った。
話を聞くと、フヂコはどーもミュージカルがお好きらしい。僕はとんと興味のない世界である。
そうすると、フヂコはバンドライヴってのに興味が無かったわけだ。
即席のデコボココンビが今ここに誕生した!!
そんな話をしながら、Zepp Osakaへ向かった。酒もなく、しかもプライベートで会っているのでこういうときはいつも困る。
デコボココンビなだけに共通する話題がない!
仕方ないのでいつものお互いの恋愛話へ。でもこんなに長く一緒にいたことはなかったので、けっこうフヂコの恋愛観や体験談が聞けた。それに対する僕の回答は、
『俺の付け入る隙無いじゃん!!!!』
だった・・・これからも友達ってことで。
なんだかんだでライヴ突入。開始前にかかってる曲を聴きながら、フヂコは、
「だんだん興奮してきたぞー」
とニコニコ。
『俺にはもうそんな余裕ないかも!!!』
だってくるりだぜ!?
もうイッちゃっていいっすか?って感じやった、すでに。
くるりは『東京』から突入してきやがった!!!
カープの金本が特大の場外ホームラン打ったようなもんだ!!!(たぶん)
そして中盤。曲は知ってるが曲名知らないヤツで広島んとき同様におんなじ曲でイッてしまった。
僕:「イェーイ(ピョンピョン)」
フヂコ:「・・・(ノッてる)」
僕:「こういうときは・・・飛んどけ!!!」
(僕とフヂコ、一緒に飛び跳ねる。まわりは至って普通に鑑賞している。最後尾だったしね)
そして最後の曲。広島と同じネタで終わる。アンコールは『尼崎の魚』。
『今日も良かったあああぁぁぁーーー』
と感慨に浸ってる僕の横で、フヂコは苦笑い。
僕:「何?やっぱ最後、やばかった?」
フヂコ:「途中は良かったんだけどねー、最後がね・・・痛いわ」
僕:「チクチクした?」
フヂコ:「したした、チクチクチクチク・・・・・」
相変わらずお忙しいようですな、心身共に・・・
フヂコ:「でも良かったわ。これからこういうのいっぱい行きたくなった!」
そして「ありがとう」と言って、彼女は微笑んだ・・・
月の夜に 願いました・・・ あてど無き旅の終りを・・・
2002年06月04日(火)
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