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■ 京都遠征後編
翌日、目が覚めると女友達の姿はすでに無かった。
まあ、起きたのが11時じゃけえね。しゃあないわ。
とりあえず、家主である友達とエッグトーストを頬張り、 コーヒーを飲んで、 歯を磨いた。
今日はR大へ写真展を観に行くのだ。
1時半頃に友達と別れて、僕はバスに乗り込んだ。 その前にR大の友達に、
「今から行くよん」
とメールをしていたのだが、電池が切れた。
タイミング悪すぎ・・・
仕方ないので、電源は切れたままR大へ向かった。
着いてから電源をつけ、速攻で、
「着いた」
と送った。
返信を待たずに電源を再び落とす。
そんなことを何回か繰り返して、なんとか友達を呼び出した。
彼女は来るなりこう言った。
友達:「もっとはよ連絡しやんよ〜」 僕:「なんでよ?」 友達:「あたし、今から友達と河原町行くねんもん」
・・・結局そうなるんかい!!!!!!
僕は結局、彼女とその友達を見送って、一人で写真展を観た。
これが、意外に時間がかかった。2時間は観た。 てか、アルバム多すぎ。 写真の見過ぎで脳が痛んだ。
下界に戻ったとき、写真展に刺激された僕がいた。
学校を出るなり、僕はカメラを取り出し、その辺のものを片っ端から撮りまくり始めた。
とりあえず2本は撮ったね。 すごい勢いやった。 ほんま、刺激って強けりゃ強い程体は求めてしまうんだ。
そうして途中まで歩いて、そっからバスに乗りJR京都駅まで行った。
京都駅ビルには、大きなクリスマスツリーが飾られていた。 時間は5時過ぎくらいで、だいぶ辺りは暗くなっていた。
ツリーの下では、子連れの家族が子どもを壇上に上げて記念撮影をしていたり、写メール機能のあるケイタイをもつ人たちがツリーを撮ったりしていた。
僕は、いい位置に行って撮ろうとして、その先の階段を上がっていこうとした。
そこには・・・
まるで河原町の鴨川河川敷を再現するかのように、カップルが群れをなして座っていた・・・
鴨川と唯一違うとすれば、
全く不均等に座っている
ということだった。
・・・ジャマじゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
嗚呼、これが8ヶ月彼女いないオトコの精一杯の僻みなのよ、ヨヨヨヨヨ(泣)
なんか、僻んだせいですっげえ負けた気がする。
俺が悪いんじゃない。
悪いのはヤツらの方だ。
ヤツラは幸せを惜しげもなく、いや、それこそこっちから願い下げなのに、 公然と、にやけた顔で、俺に押し売りしやがってんだ!!!!
そうなると、もう市役所に苦情どころの話じゃ済まない。
これは、すでに公害じゃ!!!!!!
裁判沙汰じゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
(このように、人肌恋しくて寂しがってんのを他人のせいにして八つ当たりするのはよくありません。やめましょう。やめなさい。やめろ。やめやがれ。以上)
そんなテンションで、僕はシャッターを女のケツをしばくようにバシバシ切った・・・
大阪駅に着いて、僕はタワレコへ一目散だ。
音だ。音が必要だ。俺も世界も炸裂するような、そんな音だ。
こんなバカ野郎には、そんな簡単に得られる、チープで単純な快楽がお似合いだ。
そっから、僕は、夜の梅田を彷徨った。
全く醒めた状態で、行き場を無くしたガキのように、半ベソかきながら頑なに心を閉ざして彷徨った。
そんな僕に、僕はこう言って自虐するんだ。
「自分の下の世話もロクにできねえヤツが街中歩くんじゃねえ! 帰れ、テメエ!!!!」
2002年12月13日(金)
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