キッシンジャーの日々
キッシンジャー



 遅刻

京都の遠征が響いたのか、なかなか寝付けなかった。
翌日は朝の7時からバイトを入れていたので寝たかったのだが、興奮がなかなか醒めなかった。

仕方ないので、起きていたが、
やはり眠気はタイミング悪くやってくるものだ。

時間は午前4時40分。
そのままいくと、5時50分には起きなければならない。

『どうしよう・・・』

一瞬迷ったが、結局睡魔には勝てず、
1時間だけ、と自分に言い聞かせて、
僕は炬燵に潜り込んだ・・・


何かがけたたましく鳴っている。
猛烈な勢いで、僕を現実へ引っ張りだそうとしている。

「なんだよ!?」

と、炬燵布団から身を起こしながら僕は叫んだ。
僕は、完全に寝ぼけていた。


五月蝿いと思ったのは、ケイタイの着信音だった。
もう一度言おう。僕は、寝ぼけていたのだ。


寝ぼけついでに、僕は机の上のケイタイをまさぐり、即座に、

保留ボタン

を押していた。


「ぷっぷっぷっぷっぷっぷ・・・・」

と、ケイタイが電話を保留している音がする。

『誰だよ』

僕はヒジョーに機嫌の悪い状態だった。
しかし、それもすぐ醒めることとなったのだ・・・!


電話の発信先、それはまさしく、

僕のバイト先

からだった、
のだ。


僕はシャワーを浴びながら考えた(注:このときすでに「のんびりいこう」という考えのもとで行動しています)。

『どんな顔して行こう?』

答えはすぐにでた。

笑顔だ。
僕が浮かべられる、精一杯の作り笑いをしよう。
しかも一日中。ずっと。
何があってもニコニコしていよう。
「ヘラヘラ」は良くない。
あくまでも、「ニコニコ」である。

家に帰ったら頬が引き攣るくらい、最高の笑顔を見せよう。

そう思ったら、逆に開き直れて、
ちょっと気分は良くなった。


結果はどうだったかって?
そんなもん、途中で止めたに決まってんじゃん。

何でかって?
腹の減り過ぎで、胃痛になったからだよ!!

悪いかよ!?

2002年12月14日(土)
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