いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2002年09月24日(火) 大手企業に浪花節はダメ!大手旅行会社J社の場合

今日は、というか、今日も、朝から東京地方裁判所へ”ご出勤”。東京駅で丸の内線に乗り換えて、霞ヶ関で下車。出口はB2.覚えてしまうぐらいかよった。ここでの私の呼称は”被告”。昨年末、20年以上にわたり100億を超える取引をしていた最大手旅行会社J○○より、突然の保証金増額要求。出来ないと拒否すると、契約解除のお手紙。1月4日の営業開始と同時に、コンピューターのオンラインが止まり、売上12億円のわが社は、廃業倒産をさせられた。その際残った債務を個人で保証していたため、裁判所通いが続いている。昨年のJ社との交渉に同席した弁護士は、その異常なまでの保証金要求に、”お前ら商工ローンか?”と激怒。その旨、裁判官に陳述してくれた。そして、J社からは、6000万円の請求が、私からは、J社に9600万円の損害賠償請求をおこした。何回か法廷でのやりとりが、代理人(弁護士)同士であった後、裁判官から当事者をつれてくるように、との要請があり、ここ3回ほど、直接、裁判所の応接室のような場所で、和解にむけて話し合いをしている。私も、裁判を長引かせるつもりはないし、払える範囲で払う意志がある旨話したところ、裁判官から和解勧告が出され、J社の弁護士も理解を示してくれた。そして、本日は、J社が和解するかどうかの回答日である。J社の弁護士からは、和解には応じられない、判決をもらい、回収できなければ、それはそれでいい”と。つまり、細々と何十年も払われるよりも、判決をもらい、強制執行をし、とれるだけ取って、とれなければ利益から償却すればいい、という論理であろう。裁判官も、ビックリして、私たちに席をはずさせ、再度、和解を勧告してくれた。大手企業にとっては、中小企業経営者の誠意など、これぽっちも感じないことがよくわかった。必要なのは、”社のメンツと利益を守る”という大儀に基づいて、いかに自らの”保身”を図るか、ということなのだろう。役人といっしょだ!


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