いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2002年10月21日(月) 学校の物価は、高くて時代遅れ〜修学旅行編

民間が不況の昨今、どこの業界でも役所の仕事は、単価の積算が甘く、ユダレが出る蜜のような存在だ。再三指摘しているが、蒲田の駅前の花壇の植栽は、1平方メートルなんと10万円、180平方メートルで1800万円も、造園業者に支払われている。1平方メートルに、100円(花やさんで)のパンジーいくつ植えられるだろう。兎に角、こんあ具合である。学校もそうだ。中学校の標準服(学校は、きあくてもようという)という”強制的制服”、一式5万円近くする。私のスーツは、9000円だ!小学校上履き、ちょっと仕様をかえ1500円、量販店で買えば5〜600円買える。そして、修学旅行。今回、修学旅行は高いので工夫してほしい、との陳情が出てきたのだが、所管のこども児童委員会では、その文言や、内容の数字の違いなどを理由に、全会派一致で”不採択”としてしまったのだ。(わが自由党は、この委員会に委員がいないため反対できなかった)sこで、本日、本会議最終日に、委員長報告に反対、つまり、採択せよ、との討論を行った。この討論の為、大手旅行社A、B、Cの各社に修学旅行を依頼した、区立中学のうち、最高値、最安値の学校を各社一校づつ選び、計6校に、決定するために検討した他社の見積もりを開示せよ、と教育委員会を通じ要請した。ところが、なんと、すべての学校から、破棄した、なくした、との回答がよせられたのだ。昨年実施した修学旅行の、合い見積もりの書類を、そろいも揃って、全校がなくすとは到底信じがたい。まるで、北朝鮮のようだ。そこで、決定済みの1社分のみ要求すると、これまた、2校が紛失したとのこと。いいかげんにしろ!税法では、帳票類は、最低5年間、時効だけなら3年は保存すべきと定められている。修学旅行は、私費会計ではあるが、公金と同様の透明性と、説明責任が求められる。とくに、最近、修学旅行中の教員の飲酒事故が発覚し、問題になったが、現地での教員の飲酒代や、職員慰安旅行の費用の一部が、修学旅行の利益のリベート的に還元されている、とのウワサもある。心して処理されたい。さて、その見積もりのカラクリだが、やはり、時代錯誤だった。旅行業者は、JRから5%、旅館から12〜18%、弁当、みやげ、手荷物、バスなどの業者から10〜15%の送客手数料がはいる。通常は、これですべての収入だ。ところが、修学旅行だけ、”旅行業務取扱手数料”が総額の10%、”企画手数料”が1%、合計11%を別に計上、生徒から徴収しているのだ。この手数料は、国土交通大臣に認可されているものだが、民間の団体旅行では、”死語”となっており、徴収しても、一人500円程度のものだ。それが11%!生徒一人あたり5000円以上も、このカラクリで割高になっているのだった。結果、100名程度の修学旅行の利益は、総経費600万円として120万円を超える、”上得意様”となる。人のお金も、自分のお金のように思って、見積もりを検討してくださいネ!公務員の皆様


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