いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2002年10月30日(水) どいつもこいつもお役人のDNA〜東京都住宅局編

昨日、地元の金融機関に、私が経営をしていた会社の債務弁済計画の相談にでかけた。本店から調査に来られた担当者と面談し、個人として長期で返済していくことで、概ね話し合いはついた。その後、和気藹々のうちに雑談にはいると、とんでもない問題にめぐりあった。それは、東京都住宅あっせん融資制度なるもので、都民に優良な住宅を取得してもらうため、住宅金融公庫の合わせ貸しで、都が金利の一部を負担し、損失(貸し倒れの場合)補填をすることを条件に、金融機関に融資を斡旋する制度である。ところが、この金融機関が、貸し倒れになった融資につき、東京都に損失補てん(返済)の依頼をしたところ、都の担当者から”予算がない”、”現在、基準をつくっているから”などの理由をいわれ、処理できなくてこまている、というのだ。早速、東京都優良住宅課に取材すると、”あくまで予算の範囲内”と、担当者は強調する。”じゃあ、保証人になったが、金がないから払えないということか”と正すと、”そうではない、来年も、再来年もある”との返事。おいおい、石原さんも、不良債権処理を急げ、といっているではないか。金融機関は、都の弁済が確定しないと、不良債権処理が確定しないのだ。そのうえ、なんと、”補填額は、債権の10%以内”だという。”以内の基準は?”と聞けば”現在作成中”との答え。冗談じゃないよ。銀行は、東京都が保証人だと思って、安心して融資したはずだ。それが、焦げ付いたら”金(予算)がないので払えない。来年以降で、返せるかもしれないが、返す金額は(基準)は、今、考えている”そんな馬鹿な話があるか。この担当者と話していると、だんだん、こちらが無理難題を言っているようになてくるから、恐るべし、お役人の話術。そして、心の中まで染み込んだ”お上”意識のDNA!この意識を変えなければ、日本は終わりだ。南無阿弥陀仏!


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