| 2002年11月18日(月) |
国政与党にだけ招待状?〜東京商工会議所大田支部 |
区内中小企業の経営者の方の資金繰りの相談を受け、さっそく、大田区産業プラザ(通称:ピオ)2階の大田区融資相談コーナーに御一緒した。決算書の内容を見ると、年商の10倍近い赤字。それを補填するため、同額の代表者からの借り入れ。自ら営々と蓄えた蓄財を会社存続に吐き出した、区内中小企業の典型的決算書だ。救いは、他人借り入れが、信用保証協会の少額だけなことだ。これなら、ひょっとしたらいける。中小企業診断士の先生に、融資相談をお願いして、エレベーターロビーに出ると、やけににぎやかだ。区内の顔役の社長たちや、議員秘書が休憩をしている。知り合いの社長が”ああ、この会合に来てたの?”と聞く。看板をみると、中小企業危機突破大会、主催:東京商工会議所大田支部、大田区工業会、大t区商店街連合会とある。しらんぞ。招待もされていなけりゃ、話もないな。前回は、確か招待されたが…無所属の同僚議員に電話で確認すると、彼のところにもきていない。共産党は招待状なしに、参加して、一応来賓席に座ったらしいことが判明した。色々と調べてみると、自民党の山崎某代議士(人の党の人名にはうとい)が講演にくるので、国政与党の区議会議員にのみ招待状を出したらしい。外野からは、地元選出のタレント議員が、演説ガヘタなので、他党を呼ばなかったなどとの声も聞かれた。(事実は未確認)さて、そもそも、この大会に意味があるのか、という議論はさておき、商工会議所は、法に基づき、商工業振興のため設立された特殊法人である。つまり、社団、財団などと同様に、政治的中立を守らねばならない。ましてや、区政においては、共産党を除く超党派で区政を支え、中小企業政策を議論しているのだ。それが、”国政与党”のどという、くくりをつけることとは、脳軟化症にでもかかったのか、それとも、まだまだ”ムラ社会”の掟が、大切なのか?私は、というと、会場を後にして、かの中小企業社長の会社で、融資申込書の記入のお手伝いをした。平日の昼間から、このような大会に参加できる中小企業尾は、まだましである。本当に大変なのは、商工会議所の会費すら捻出できない、数多くの零細企業の経営者である。
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