いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2002年11月22日(金) お役所の係長には手当てがない、そりゃ可哀想!

今日は、大田区職員労働組合の幹部から特別区人事委員会勧告の問題点につきレクチャーを受けた。以前住んでいた自宅が近かったこともあり、個人的には好意をもっているのだが、思想的に共産党員なので、どうもその点がいただけない。共産党員も、創価学会員も、つきあってみると、個人的には良い方が多いのに、組織的には、何故、”狂信的”になってしまうのか、誠に残念である。まあ、しかし、一般的に言って、この二つを母体としている議員さんは、よく勉強をされているし、日常の活動もきわめて熱心であり、この点は、私を含めて、保守系議員の比ではないように感ずる。さて、かの幹部の説明によると、民間と公務員の格差是正のための特別区人事委員会の判断となる、”民間給与”の出し方に問題がある。とのことだが、どうも、論理的矛盾をはらんだ説明に、納得はできなかった。しかし、新しい発見もあった。なんと、特別区の係長さんは、係長としての手当てがゼロだというのだ。係長になると、給与表が1つ上のものになるので、以降の昇給には有利であること、また、賞与の際、若干の上乗せがある程度だそうだ。これでは、管理職になろう、というモチベーションになりにくいのではないか。(もちろん金だけがすべてではないが)どうも、日本は、”共産主義革命”が成功したようで、なんでも”結果の平等”が優先される。優秀な職員に与えられる”特別昇給”なんぞは、毎年全職員の1/3がもらっており、誤解を恐れずいってしまえば、3年たてば、全職員がもらえるのである。結果、本当に優秀な職員のやる気を引き出す制度にはなっていないのではないか。そういえば、私のいた防衛庁、自衛隊の一番下っ端である、2士(3士もあるが、これは普通の隊員ではない)の給与と、一番偉い陸相の給与差が8倍しかない。米軍では、確か70倍だと聞いたことがある。責任には権限と処遇をつけるべきで、区の係長さんは、可哀想だな〜。ちなみに、区議会議員の年収は、区の課長さんと、どっこいどっこい。いい処遇か、悪いか、それは区民次第!


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