| 2002年11月29日(金) |
ゴミ集めおばあさん宅視察 |
今日は、都市整備委員会。若干の会議の後、ゴミ集めおばあさんをなんとかしてほしい、との陳情の現地視察にでかけた。大田区内でも閑静な住宅街の一角に、その家はあった。ひどい!その一言であった。30坪ほどの家の敷地は勿論、その周辺道路に、白いゴミ袋が山と積まれているのだ。玄関に通ずる通路だけはゴミがよけてあり、まるで雪国のようだ。(そんなにキレイなものではない)その山の中に彼女はいた。ごそごそと、失礼ながらネズミのように何かしている。とにかく、近隣のゴミ集積所や、マンションからゴミ袋を持ってきては溜め込んでいるらしい。以前、撤去に同意して改善されたらしいが、また元にもどってしまったとのこと。においもするし、近隣の皆さんの苦悩が伝わる。区で撤去するのは、なんとか審議会をたちあげ、区長が諮問し、その結果をまって、行政代執行法に基づき撤去することになる、そうで、いったい、いつになるやら。ここにも、加害者の人権が被害者の人権を優先する構図が見える。アメリカなら、即刻、訴訟で、大変な額(多分、生涯かかっても払えない)の判決がでるだろう。戦後、米国の”権利”だけを輸入した、この国は、”責任”を、どこかへ置き忘れてしまったようだ。”私が、道路上のゴミを撤去したら罪になるか”と、役人に質問したところ、”敷地外であれば問題ない”との、模範解答が返ってきた。お隣が、区長宅だったら、もっと早くすすむかな?いえいえ、そんなことはあるますまい。皆、平等ですから。
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