これは、2007年の出来事ですが、 なんとなくリアルタイムの日記の流れに入れたくないため、 過去日記の部分に掲載することにしたものです。 実際は、2002年ではなく2007年の出来事となります。
生まれて初めての海外出張。 行き先は英国、ロンドン近郊のベッドタウン。 「ひとりで行け」という圧力を撥ね退けて、 何度もその会社を訪れている同僚に同行してもらうことにした。 それにしても私を一人で行かせようとするなんて、なんて大胆な会社! 大胆というより、無謀?
あるプロダクトのカスタマイズ仕様を相手に伝えることと、 そのカスタマイズに関するテクニカルなトレーニングを受けるのが目的。 私はエンジニアであるのだけれど、今回の件については三重苦。 ・肝心のプロダクトを良く知らない(だって、隣の部の担当製品なんだもん) ・開発言語がJavaである(Javaって環境が複雑でよくわからない) ・英語で説明・討議しなくてはならないけど英語力が不安・・・
そりゃ、不安にならない方がおかしいでしょ? でもまぁチャンスでもあるし、前向きにやるしかないのである。
スカイライナー5号で成田へ。 チェックイン前に、スーツケースを開けられて不機嫌MAX。 ラウンジでコーヒー1杯飲んで怒りを鎮め、両替をしてから、出国。 あまりのポンド高に眩暈がする。
オフシーズンの旅行っていいねぇ。どこもかしこも空いている。 機内でも隣がいないから快適。 BA6便は、11:35にtake off。
普段の旅行と違って、全然楽しくないことに驚く。 心持がまったく違うのよね。 今回の突然の出張に関して、周囲からは散々、 「冷静だ」「動じていない」と評されているのだけれど、 やっぱりそんなことはなくて、神経質になっているのだと思う。 ちょくちょく吐き気も感じるし。
一方で、「どうしよう、どうしよう」と言ったところで 何も変わらないということを知っている。 そして、自分の実力がゼロでないということも。 ただ私の英語実践力が、5なのか、10なのか、50なのかは、 そういうシーンで使ったことがないので不明。 限られたテクニカルな話題だから大丈夫かもしれない。 でも嘘が吐けない(普段は英語で言えないことは言わない、 時には言えることに自分の意見を合わせる!)状況では、 窮地に追い込まれるかもしれない。
とにかく、黙らないこと、わからないときはわからないと言うこと、 わかるまで確認すること、が肝要でしょう。
昨日話したイギリス人英会話講師は、P.M.A.が大事だよ、と言っていた。 (Positive mental attitude のことだそうだ)
最初の食事は、ビーフシチュー(チキンは既に売り切れだった)。 軽食はチーズのサンドイッチ。 最後の食事は、チーズとトマトのラビオリ(もうひとつはサーモン)。 相変わらず、BAの食事は及第点だと思う。 すっごくおいしいわけではないけど、「何これ?」ってものはない。 シンプル&ベーシック。
初めのドリンク時に出てきたPfeifer'sのpretzelがやっぱりおいしい。 って、前にも旅行記に書いたよね。 あとお菓子は、KitKatとWalker'sが出た。
映画を2本見た。 1本目は、Diane Keaton 主演の"Because I said so"。 Dianeが主演だって時点でわかってたようなもんだけど、 ヒステリックに機関銃のように話される英語がまったく聞き取れない。 字幕も吹き替えもないから仕方ない。 まぁストーリーはなんとかわかったけど。 あまりにも分からないので打ちのめされる。やばいよー。 その後に見た"Friends"は、すごく聞き取り安かった。
2本目は、"Holiday"。 最初は英語で見て、途中から日本語音声にした。 英語は、"Because I said so"に比べれば全然聞き取りやすい。 でも映画を見ながら(聞きながら)、 ビジネス英語本のチェックをしたかったので日本語音声に。 そうじゃないとながら作業なんてできない。
スティーブ・ソレイシーの「英会話ペラペラビジネス100」が、 とりあえずのバイブル。 ある人(TOEIC900以上でペラペラな人)がブログで絶賛していたから買ったのだけれど、 あまり役に立つとも思えず放置していたのだ。 でも実際にミーティングで討論する、という具体的な状況を思い描いて読むと、 かなり為になることが書かれている。
サバイバル英語の次の一歩という感じかな。 ビジネスで使って問題のない一般的で丁寧で汎用性のある言い回しが多数紹介されている。 とりあえず、これから4日間多用しそうなのが、
Would you say that again please?
だ。こういうのも読めばわかるし、聞いてもわかるけど、 咄嗟に口から出るかというと難しいのだから全く困ってしまう。
有用なフレーズを暗記することは、確かに必要だし役立つだろう。 その更に一歩先で、複雑なことを言おうとするとすぐフリーズしちゃうんだけど。 その部分の改善方法はまだ見えていない。
明日からの4日間で、私の英語運用力に決定的な転機が訪れるのではないか、 と、実は期待していたりするのだ。 他力本願ではなくて、やはり本番を踏むことで得ることは多いと思うので。
それはさておき、映画2本と食事と睡眠をしてるだけで、 あっという間に、15:10(現地時間)ヒースロー着。 直行便って楽でいい。
入国審査で、"Business"と答えるのも初めての経験。 「6日間」「ビジネス」「○×(訪問先会社名)」の3フレーズで終了。
同僚が運転するレンタカーで、ホテルへ。40分程度で到着。 Holiday Inn。 ホリデインの癖に馬鹿高い。これもすべて円安のせい? ホリデインらしく、広いしベッドは大きいけど、サービスはイマイチ。 私は好きになれないな、このホテル。 畳まれて積まれたタオルに髪の毛が絡まってるのはどういうこと? アメニティも全然ないし。 自由に使えるコンセントが一箇所しかないのはかなり困る。 ここ数年私のホテルに対する要求レベルがあがってるからなぁ。 とにかくサービスは期待できそうにもない。
同僚Cは、少し休んで夕食に行くと言うけれど、私は断る。 「もう寝る」と言って驚かれる。 まぁすぐってわけでもないんだけど。 とにかく打ち合わせだけしましょうということで、 明日以降のアジェンダを30分ほど詰める。 私と彼の認識が食い違っていたことが発覚した。 あー確認してよかった!
この日記を書き終わったら、ゆっくりお風呂に入って、 さっさと寝よう。現在日本は3:33amなり。
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