蛇腹食堂
書人*なび太

   

  




子供とは残酷な生命体である
2003年01月19日(日)
「蒼月の雫」のshizukuさんから教えてもらい、
今や我が心の唱歌でもある「べんきの歌」。
きっと巷でも大ブレークするに違いない!
さかなの次はべんきかYO!
というツッコミはさておき。

お食事中もしくは、
「ワタクシお下品なことは大嫌いよ!」
という方以外は、是非逝ってみてください。
さぁ、魅惑なる脱力ワールドへ!(ココ

きっと子供はこういうのって、
手を叩いて大喜びするんでしょうなぁ。
大好きだもんなぁ、シモねた。
そいで、それを見た大人は、
「まっ、よしなさいっ!もう、汚い子ねぇ」
なんつっといて、顔はニヤけていたりしますね。
結局、人間もどこか根源で繋がっております。
やはりこの手の話は、人間とは切っても切れませんし。
ビロウな話だけに。なんちて。

そういうわけで、
きっと大人もみんなシモの話は大好きだ、
という勝手な思い込みのもと、
本日はビロウな話を…。



みなさん、小学生の頃って、
トイレってなんとなく怖くありませんでしたか?
薄暗いし、タイル張りで寒々しいし。特に個室。
しかし、それ以上に男子にとって、
個室は別の恐怖の対象でもありました。

絶対に足を踏み入れてはいけない魔境。
誰しもそんな印象を抱いていました。
何せ、そこにいることがばれた瞬間、
「ウン○マン」という、
実にストレートな仇名を押戴くこととなる。
なんとしてもそれだけは阻止したいぃっ!
壮烈なる覚悟をもって、
少年達は下腹部を襲う便意と戦っていたに違いありません。

かくいう僕も、
小用を足し終えた後、個室の扉をチラと眺めては、
「くわばらくわばら」と背を丸め、
そそくさとトイレをあとにしていた一人でした。
しかしながら、実を言いますと、
ワタクシ、幼少のみぎりから少々胃腸関係の弱い子でした。
その為、朝の登校前にはじっとトイレに篭り、
腹腔内部を良好な状態に保つ努力を怠らなかったのでした。

しかし人生というのはなかなか甘くはなく、
そんな少年なび太にも危機は訪れるのです。

確か小学校3年生の時だったと思います。
それは、よりによって授業中、突然やってきました。
最初はじわじわと、
やがてあからさまな主張を行うようになったそれに、
いかんともしがたくなった少年なび太は、
この危地を脱する為にある策謀を巡らせました。

突然腹を抱えつつ机に突っ伏す少年なび太。
隣の席の高橋さん(仮名)が、
「せんせぇー、なび太君が変ですー」
と気の無い声を上げます。
案の定、先生は慌てて飛んできました。
「なび太、大丈夫?」
「お、おなかが痛いですぅ」
芝居もバッチリ決まりました。
これで晴れて公然と教室を出ることができるし、
事件として処理されるために、
「○ンコマン」の称号は免除されるに違いないっ。
勝利!!

先生に抱えられるようにして教室を出た僕を、
囃し立てる者は一人もいませんでした。
心の中でガッツポーズを決めつつ、
トイレに辿り着いた時の安堵感は今も忘れません。



無事、事を為し終えた僕は、
トイレの外で待っていた先生に腕を引かれ、
保健室に軟禁されてしまいました。
思わぬ役得(?)にニヤけつつ、
僕は一人ぼんやりとベッドの中で放課後を待ちました。

終業のベルが高らかに鳴り響き、
「さぁ、帰るべやー」
とベッドを下りようとしていると、
級友の数人が僕のランドセルを抱え、
保健室にやってきたのです。
彼らは一様に僕を心配するようなコメントを残し、
風のように四散していったのです。

そのあまりの素早さに唖然としつつ、
ランドセルの蓋を開けると、
その背には一枚の紙きれが張られており、
そこには汚い文字でこう書かれておりました。





「う○こまん」





この後
三日程友達に村八分にされたのは
言うまでもありません。




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