蛇腹食堂
書人*なび太

   

  




「戦場のピアニスト」を見てきました。
2003年03月06日(木)
なんか久しぶりに行ってきたよ、映画館。
一人で。
いや、他にも結構居ましたよ、「男一人」って。
だからいいんだ、泣いてなんかないやい。

ほんとはね、
「壬生義士伝」を見ようと思ったんですよ。
浅田次郎原作、熱き漢のドラマに、
一人で涙しようと思ってたす、あっしは!
しかーし、
映画館に着いたらもう始まってやがった。

というわけで、
「戦場のピアニスト」。
お客さんには何故かお年寄りが結構多い。
しかも夫婦。
「戦争の悲劇」は語り継がれなければならない物ですが、
だからといって、
お年寄りが見る映画が他にないというのも、
何か悲しいですな…。

内容ですが、
おすぎさんは絶賛してましたが、
パッと見では、
僕には今ひとつピンとこなかったんです。
この映画で監督が一番言わんとしていることが、
どうも良くわからない。
ああ、お恥ずかしい。

んで、ラストのテロップが流れだして、
ようやくなんとなくわかったんです。
この映画、邦題は「戦場のピアニスト」ですが、
原題は「The Pianist」なんだそうで。

原題のほうが、
映画のテーマを良く表してるんではないかと思います。
主人公はどんな状況下でも「ピアニスト」であるが故に、
この物語の主人公であり続けます。
僕もついつい色んな物に追われるうちに、
何が何やらわからなくなることが多々ありますが、
最低限「自分」は見失わないようにしたいです。ハイ。

それにしても、
主人公の食べ物に対する執着は凄まじいです。
何というか、
「人間性」という点でかなりスレスレです。
ドイツ軍の将校に見つかって、
生きるか死ぬかって境にあっても、
缶詰だけは決して手放しません。
普通、缶詰どころじゃねぇーだろ!
、というツッコミは通用しないようです。
戦時下という究極の状況では、
人間ってああなるもんなんですかね。
俺はまだまだ幸せだなぁ…。

なんか偉そうに色々書きましたが、
主人公が浪々の末、
瓦礫と化した街の廃墟の中で、
ドイツ軍将校にピアノを弾いて聞かせる場面は、
すごく綺麗ですよ!(CMでも流れてるとこです)
実を言うと、
ワタクシ、ここで少々涙シマシタ。




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