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まいったニャー 2003年11月22日(土) |
近所で飼われているネコちゃん、 どうも最近我が家の車の屋根がお気に入りらしい。 いつ乗っても、何回拭いても、 ボンネット及びフロントガラスに、 泥にまみれたネコちゃんの足跡がついている。 Fu@k! いや、ネコちゃん単体は許せる。 むしろカワイイ。 しかし、しかしだ。 自分ちの車の屋根の上で、 「フワァ〜」とか欠伸してるの見ると、 「んにしてんだ、ゴルァ! オラシャーァァァッ!」 と奇声を発しつつ追い払わずにはいられない。 お陰で近所ではすっかり「変な人」になってしまったが、 「車好き」というのは皆そういう物だと思う。 一度、学生時代のバカタレな後輩が、 結露した車体に 「うんこ」 と指で落書きしやがったことがある。 本人はほんの悪戯程度の気持ちだったらしいが、 こんな事を許せる程、当時の僕は大きくなかった。 「ダメだぞぉ、こんなことしちゃぁぁ!」と言いつつ、 軽く背中に飛び膝蹴りをくれてやったように思う。 みなさんも身の周りに車好きがいる場合は、 迂闊に車を汚すようなマネをしてはいけない。 いきなり背後から、 1t超の鋼の塊が体当たりしてくるとも限らない。 とにもかくにも、 いくら注意しても聞かないネコちゃんを、 車に寄せ付けないようにしなくてはならない。 そこで近所の大工道具屋で、 「ネコ避けシート」なる物を買ってきた。 プラスチック製の網状シートの上に、 剣山の如きトゲトゲが幾重にも渡って張り巡らされた、 実に物騒な商品である。 これを車の屋根の上に乗せておけば、 さすがのネコちゃんも、 「なんだ、ここでは寝そべれないニャー」 と諦めるに違いない。 満面の笑みを浮かべつつ「ネコ避けシート」を敷設。 銀色の車体に黒いトゲトゲのカツラを被ったようで、 なんだか非常にカッコ悪くなった気がしたが、 これで勝利は確実である。 軽くガッツポーズを決めつつ、 僕は昼食を取る為、家へと戻った。 そして、昼過ぎ。 所用の為に朝から出かけていた父から、 「荷物が多いので駅まで迎えに来て欲しい」 との連絡が入った。 言われるままに駅まで車を走らせ、 父を乗せて家まで帰ってきた。 勘の良い方は既にお気づきであろう。 車庫に収まった我が家の愛車は、 トゲトゲのカツラを失いツンツルテンに戻っていた。 そう。 本来、「ネコ避けシート」は、 運転時にはトランクにしまっておく物であったのだ。 つまり僕は、 トゲトゲを頭の上に生やしたまま、 駅まで1km以上走行し、 街のどこかでそれを落としてきたことになる。 そのカッコ悪さもさることながら、 どこかでパンクが原因となる、 重大な事故が発生していやしないか、 気が気でならない。 明日の朝刊が怖くて仕方がないニャー。 |