6月から毎回楽しみに観ている(初回を見逃したのが悔やまれる)時代劇です。20年前の記憶があるのが哀しいところですが、今回は女の「悲哀」より「戦い」メインのようで、趣も違って楽しんでいます。画面も明るく、効果も衣装も豪華で、とても1時間の時代劇とは思えません。今年は、江戸開府400年ということで、展覧会や記念行事が目白押しですが、その影響でしょうか。
先週までの瀧島(浅野ゆう子)VS篤子(菅野美穂)で、特におぉ!と思ったのは、やはり将軍死後のラストシーン。篤子が、自分を迎えにきた東郷(=薩摩藩士で元恋人)を瀧島が見逃した理由を問うたところでした。 てっきり、家定の篤子に対する「自分が死んだら好きに生きろ」という言葉を尊重したからだと思っていたのですが、「大奥は女の牢獄、囚われる人間は多いに越したことはありませんでしょう」(にっこり)という言葉が出て、さすが女の戦いのドラマと思いました。 もう一つの楽しみは、衣装の豪華さですね。まる(池脇千鶴)は今週から格上げされて、給金が上がったためか、いかにも町娘な衣装から、打ち掛けまでついてました。
今週から実成院(野際陽子)と和宮(安達裕美)が登場して、まるだけが常時レギュラーなのですね。 予告を観ていた限り、和宮は小生意気な性格かと思っていたのですが、ただの世間知らずなお姫様で、一途に将軍を慕っているので、実成院がとても悪役に見えます。さすが野際陽子…。 今後は和宮がこのまま悲劇のヒロインと化すのか、それとも反撃(&助け)があるのかが、非常に楽しみです。それにしても、安達裕美は可愛い…、というより愛らしい。
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