翠の日記

2003年11月18日(火) 『トリプル・ビル』

 Kバレエの公演に行きました。前回行き損ねたので、今回は気合を入れて観たいと思った願いが叶ったのか、オケで座席がかなり潰されていて、前から2列目の通路端という、とっても観易い場所でした。
 1幕もの2つと、ライモンダ(3幕のみ)という3部構成で、なかなか楽しかったです。

 一言感想は、

 Who's care?
 女の子の衣装が、薄地なのでちょっと恥ずかしかったかも。男性は60年代アメリカンな雰囲気だったので、日本人ダンサーだと、外人との差が感じられてちょっと哀しい。
 日没から夜明けまでの恋の遍歴?
 熊川くんは途中相手役が代わって(浮気?)、ラストには鉢合わせたりするんですけど、とっても明るく和気藹々と踊っているんですよね。
 ラストのダンサー総出演のダンスシーンが迫力あって、かっこ良かったです。

 Focise(玄関→上っ面の意)
 バレエ漫画などで、たまに見かけるタイトルなんですが、実はどんなものかまったく知りませんでした。
 とある家の玄関の前で繰り広げられる様々な種類の曲とダンス。これは、さらに各曲によって衣装がまったく違って面白かったです。
 タンゴがダンスも衣装も派手で、しかも笑いを誘う振付もあって、これが一番面白かった。赤ではなく、夕日を思わせるような鮮やかなサテンのオレンジが眼に眩しかった。パンフを見たら昔から同じ衣装のデザインだったのがちょっと驚きでした。横にドレープをとった、ちょっと変わった衣装だったから。


 ライモンダ(3幕)
 これも名前だけは聞いたことのあるもので、まったくストーリーを知らなかったのでちょっと不安でした。
 幕が開いた瞬間、厳かな宮殿が現れて、それだけで、今までの現代的な世界から一気に別世界に行けました。落差があったから余計にそう感じたんですね。シャンデリアやバルコニーの細工が華奢で凝っているので、壁の薄さを感じないんですよね。奥行きのあるセットだったし。
 ハンガリーのお話ということで、群舞の衣装がちょっと民族的で可愛かった。特に女性のかぶっていたモコモコの帽子と、男女ともに背中に纏った小さなマントが回るたびにひらひらと。宮殿から衣装までオフホワイトと金で統一されていてとっても眩しかったです。

 ところで、今回とうとう熊川君選曲のバレエ音楽CDを買いました。家で真価を発揮できずにいるオーディオセットもこれなら満足してくれると思います。何せ、ほんとにJ-POPSが9割を占めてますから、もう少しクラシックを増やそうかと……。


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