翠の日記

2003年11月23日(日) 『天使は瞳を閉じて』

 すでに東京の千秋楽も終わったので、ネタばれもokですよね。
(何日に書いているんだって;)
 天野くんの声はやっぱり素敵でした。ちょっとひさんで哀しい天使だったのでけっこう似合っていたと思います。
 もう一人の天子ちゃんは、始め誰だかわからなくて、歌の上手い女の子だなぁと思っていたら、純名理沙でした。「子」じゃあ、ありませんよね。
 そして、エミリの顔の小ささに、遠近感が狂いました。

 地上の生物を見守ることが仕事の天使と、放射能に汚染された地表にしぶとく生き残った人間の話でしたが、けっこうナゾだらけでした。

 天使って願っただけで、人間になれちゃうの?
 喫茶店の2階ってどんな場所だったの?
 背中に羽根の生える奇病って原因不明のまま?
 天野くんの「見るなぁーっ!!」って一体何を?
 マスターって、涙をずーっとためこんでいたの?
 マスターの奥さんって自殺? 病死?
 あの後の天子ちゃんの運命って;

 帰りがけに友人と???な会話を交わしたのですが、ナゾはナゾのままです。
 たとえば、奇病の発生が悪人に限ってなら、天使そのものが人間時代の罪を浄化するために生まれた存在だった、とか。
 7割にも広がった奇病なら、人類が放射に耐性のある天使に進化したとか。

 一番印象に残ってるのは、ユタカが出ていったシーンで叫ぶマリでした。
「太郎ちゃん、トシちゃん出てきてよ! 出てきてくれなきゃ本当になっちゃう!」
 今まで、ケンカや銃撃などのシリアスシーンでは、必ず太郎やトシオたちが出てきて「はーいカット」と声をかけて、観ている方は『演技だったのね』と思ったのですが、それがない…ということは、番組制作や演技ではなく、「現実」…というところが、とってもジーンと来ました。
 それから、ラストの天野くんの「僕はどこにも行かない」
 テンコが死ぬまで見守ってるんでしょうね。テンコが死んでも、もとの受け持ち区域に戻らないのかな。人間になって二人で生きていくと、甘々になっちゃいますから、やっぱり一人なんでしょうね。


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