翠の日記

2010年09月26日(日) 『エリザベート』(9/25 17:30開演分)

 友人が最前列を引き当ててくれたので、とてもよく見えました。根っからキラキラヒラヒラが大好きなので、衣装を観ているだけで楽しかったです。
 私が観たのは朝海エリザベート、城田トート、伊礼ルドルフ、杜ゾフィーの回でした。杜さんは1月の『キャバレー』以来です。
 宝塚発のミュージカルだと思っていたのですが、後で調べて翻訳ものだという事実に驚きました。翻訳にありがちな字余りがほとんど感じられなかった。訳された方に拍手!

 肝心のエリザベートには共感できなかったのですが…、むしろ皇帝の苦悩の方が理解できました。あんな我がままいっぱいの娘を好きになったがために、ハプスブルク家まっさかさまです。
 「お義母様か私か選んで!」って、それ皇帝に言っちゃダメだろう。
 劇中に何度も「皇后の務めは〜」という歌が流れるんですが、はじめは大変なところに来ちゃったねと同情的だったのが、エリザベートのあまりの義務放棄っぷりに腹が立ってきて、だんだん皇太后の肩を持ちたくなってきます。

 闇の帝王トート様はそれはそれは美しくて!闇に浮かびあがるプラチナの輝き…本当に人外の美しさです。…それでいて、持ち歌はROCKって?ちょっとナゾな帝王様なんですけど(笑)
 
 好きなのは皇帝とエリザベートのシーンと、トートとルドルフ(子ルド含む)のシーンでした。
 皇帝が何事においても一番素晴らしくて、若いころから年配まで、自然に年を重ねていくのが本当にすごい。
 トート様が孤独な子ルドの前に突然現れるシーンは可愛らしいし、青年ルドとの歌の掛け合いも観ていて楽しかった。

 友人曰く、顔面偏差値の高い回だったということもあって、とても満足でした。
 終演後にどこに寄るでもなく、劇場前で立ち話してたんですが(あまりの長話で劇場の電気まで消えた;)、他のキャストの話を聞いたら色々観てみたくなりました。…連れと機会があったら、くらいの気持ちで。 


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