Crescent Moon
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2001年09月19日(水) |
2001年ラサの旅 2日目:西安→(西寧)→ラサ |
西安は晴れ。ホテルでは寝ただけ。 空港までの時間を利用して現地ガイドHさんより、 西安が手短に説明される(ホントに手短)。 「日本では唐の都、長安の名が有名ですね」 そうなんだ、ここは長安なんだ。
とにかく車が多い。人も多い。そして信号がない。 中国の人は信号を守らないそうだ。なのに事故は少ないらしい。 「赤信号、ひとりで渡っても恐くない」これが常識。コワ。 トイレ事情と並んで私が最後まで納得できなかったことだ。
空港到着。配られた「ラサ行き」の航空券に感動で胸がいっぱい・・・。 まず経由地の西寧まで行き一旦飛行機を降り、チベット自治区へ入る ための手続きをして、再度同じ飛行機へ乗り込む、という行程を進む。
「食べる酸素」(顆粒:スティック状)を、いつ食べようかと見つめて いると「ダイナモックス、持ってないの???」と横にいたレイコさんが 4日分もくださった。日焼け予防にと、ビタミンCもいただいた。 レイコさんの気前のよさには脱帽(この後もいろいろともらう)。
西寧空港のトイレで初めて「ドアなし」の個室を見つける。 「ドアのある」個室もある。壊れているのか、最初からないのか??? 現地の人?は平気で入っている。ドアのないまま、こっちを向いている・・・
前日の西安空港のトイレは鍵が壊れていた。私は必死にドアを 押さえていた。が、次に入ってきた若い女の子二人連れは、並んだ 個室に入りドアを開けたまま、壁ごしにおしゃべりをしていた・・・ こ、これが文化の違いなのか?! 以来、トイレチェックは日課となる。
西寧からは窓際に座り、次々と表情をかえる山なみを眺める。 途中、青海湖の上を通る。絵に描いたような青い湖に言葉もなくなる。 私は予備知識なく見てしまったが、この湖を楽しみにしていたミチコさんは 反対側の窓にうっかり座ってしまい、見られなかったそうだ。残念。
西安を出発すること4時間で、ようやくラサに到着。 空気が重く、足取りも重たい。これが気圧の違いらしい。 でも空はぬけるように青く、山の稜線がくっきりはっきり見える。 天国に一番近い街にやって来たんだなぁ。
注意事項にしたがい、ゆっくりゆっくり歩く。 なぜか私のスーツケースだけが、コンベアにのっかったままだったので、 降ろそうと近づく・・・と、添乗員Rさんが飛んできて降ろしてくれた。 Rさん、そんなに動いて大丈夫? 結構重いよ、それ。
空港の外に出て、スルーガイドのSさん(女)と合流。 マイクロバス(なぜか日野自動車製)に乗り込み、中心街へ向け出発。 ホテルまで1時間はかかるとのことで、途中有料トイレに寄る。 これがまた・・・みぞの上につい立てをしただけ・・・のトイレ。 男性のは見てないけど、たぶん似たようなもんでしょう。
午後4時ごろ、宿泊先のホテル(通称:ラサホテル)に着。 今のところラサでは一番いいホテルで、新館なのでかなり快適。 お部屋は2階だけど「エレベーターを使うように」とお達しが出る。 普通に階段を上がるだけで、かなりの体力を消耗するらしい。 ひたすら、ゆっくりゆっくり動く。修行僧のようだ。
標高が高いと、人はうっかりぼんやり状態になるようです。 スーツケースをあけるも、何から出してよいやら頭が働かず。 リツコさんと雑談していると、夕食までの自由時間はあっというまに 過ぎる。しかし、午後6時になっても、昼間のように明るい。 ようやく日が沈んだのは、午後8時になってのことでした。 だいたい2時間ほどズレがあるようです。日の出は午前8時でした。
空気まくら、というものを借りてみた。 透明のビニール製で酸素がパンパンにつまったまくらを想像していたら やってきたのは黄色と紺色のゴム製のモノだった。うきぶくろみたい。 うえ。ゴムのにおいが・・・
先に点滴のチューブのようなものがついていて、苦しくなったら 少しづつ空気を吸う仕組みになっている。最初の夜ということで、 「夜中に苦しくなったらどうしよう?!」という不安もあったけど、 幸い私は適応していたようで、苦しくて起きることはなかったです。
本日は高度に順応するため、ひたすらホテルで休憩。 観光はナシ。明日はポタラ宮の見学です。
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