今日は手話の講習会の日
今日のポイントは「体の向きで表す」です どういうことかと言いますと・・・・
1人の人が 2役するというもの 「姉に『明日映画に行こう』と誘うと 『だめだめ 明日はサッカーの試合を観にいくの』 というので 『あぁ!私も連れてって』 というと 『だめだめ 私は彼と行くんだから』 と断わられてしまいました」 と こんな感じのことを1人で手話表現します 手話を学ばなければわからなかったこと・・・・ 健聴者である私たちは 会話の中に多数登場させる時は 微妙に声色を変えているのです 何気なくしていた事でした それを体であらわす事の難しさ・・・・ お姉さんは右側から話し掛けていると想定します 映画に誘っている私は 左側から・・・ 解説を入れるときは正面で・・・
左側から右に向かって 「お姉さん 明日映画に行こう」 正面 「と 誘うと」 右側にすこし寄って左に向かって 「だめだめ 明日はサッカーの試合を観にいくの」 左から右に向かって 「あぁ!私も連れて行って」 正面 「と 姉に言うと」 右から左に向かって 「だめだめ 私は彼と行くんだから」
と 言った具合に 体を左右にもっていきながら こんな会話があったということを 聴覚障害の人たちに お話します この程度の長さですと まぁ・・・なんとか迷わず 終わるのですが・・・ 長くなってくると いつのまにか お姉さんが私になっていたり お姉さんが解説していたりするのです・・・・ おおぜいの前で この例題を表現する時などは 特に こっちが・・・私 あっちは・・・姉さん と いちいち口でいってしまうほどです 緊張すると頭は真っ白 体はヌリカベですものね (・・・鬼太郎にでてくる・・・)
これを難無くこなす人が 落語家 です 「よぉ 三河屋のだんなぁ」 「なんでぇ とめこう」 なんて会話を ずーーーーーっとやりますよね あれのもう少しはっきりと「空間」を作るものです
「空間」・・・・ 手話には「空間」を利用する事がとても多いのです
ここから歩いて「郵便局」へ行くには 「信号」を右に曲がって まっすぐいくと 右側に「パン屋」があります まっすぐいくと つきあたります そこを左に行くと右手が 「郵便局」です
こういう説明をする時も 自分の前の空間を使って 簡単な見えない地図を作っていきます 右 左 まっすぐ つきあたり ・・・・・・・ まさに「空間」使いの名人です
「子供がお母さんに怒られて泣いてしまった」 なんていう手話は 顔の表情まで加わるので とても難しいです 空間にいる子供に向かって 怒るお母さん 空間にいるお母さんを見て泣くんです
すごい表現力です 体で伝えること 表情で伝える事 聴覚障害者というのは 彼らの独自の文化を持っています 手話の世界の深さに触れるにつけ 手話の魅力に引き込まれていきます
手話
手が お話するよ
何も音が無くても
ちゃんと伝わるよ
心の耳で聞いて
嬉しいことも
悲しいことも
ちゃんと伝わるよ
|