いっしょくんの日記

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なんとなく 書くんで〜
なんとなく 読んで下さいね。

2002年07月01日(月)  手話

 今日は手話の講習会の日

 今日のポイントは「体の向きで表す」です
 どういうことかと言いますと・・・・

 1人の人が 2役するというもの
 「姉に『明日映画に行こう』と誘うと
    『だめだめ 明日はサッカーの試合を観にいくの』
  というので
    『あぁ!私も連れてって』
  というと 
    『だめだめ 私は彼と行くんだから』
  と断わられてしまいました」
 と こんな感じのことを1人で手話表現します
 
 手話を学ばなければわからなかったこと・・・・
 健聴者である私たちは
 会話の中に多数登場させる時は
 微妙に声色を変えているのです
 何気なくしていた事でした
 それを体であらわす事の難しさ・・・・
 
 お姉さんは右側から話し掛けていると想定します
 映画に誘っている私は 左側から・・・
 解説を入れるときは正面で・・・

 左側から右に向かって
  「お姉さん 明日映画に行こう」
 正面
  「と 誘うと」
 右側にすこし寄って左に向かって
  「だめだめ 明日はサッカーの試合を観にいくの」
 左から右に向かって
  「あぁ!私も連れて行って」
 正面
  「と 姉に言うと」
 右から左に向かって
  「だめだめ 私は彼と行くんだから」

 と 言った具合に 体を左右にもっていきながら
 こんな会話があったということを
 聴覚障害の人たちに お話します
 
 この程度の長さですと まぁ・・・なんとか迷わず
 終わるのですが・・・
 長くなってくると いつのまにか お姉さんが私になっていたり
 お姉さんが解説していたりするのです・・・・
 おおぜいの前で この例題を表現する時などは
 特に こっちが・・・私 あっちは・・・姉さん
 と いちいち口でいってしまうほどです
 緊張すると頭は真っ白 体はヌリカベですものね
           (・・・鬼太郎にでてくる・・・)

 これを難無くこなす人が 落語家 です
 
 「よぉ 三河屋のだんなぁ」
 「なんでぇ とめこう」
  
 なんて会話を ずーーーーーっとやりますよね
 あれのもう少しはっきりと「空間」を作るものです

 「空間」・・・・
 手話には「空間」を利用する事がとても多いのです

 ここから歩いて「郵便局」へ行くには
 「信号」を右に曲がって まっすぐいくと
 右側に「パン屋」があります まっすぐいくと
 つきあたります そこを左に行くと右手が
 「郵便局」です

 こういう説明をする時も 自分の前の空間を使って
 簡単な見えない地図を作っていきます
 右 左 まっすぐ つきあたり ・・・・・・・
 まさに「空間」使いの名人です

 「子供がお母さんに怒られて泣いてしまった」
 なんていう手話は 顔の表情まで加わるので
 とても難しいです 空間にいる子供に向かって
 怒るお母さん 空間にいるお母さんを見て泣くんです

 すごい表現力です
 体で伝えること 表情で伝える事 
 聴覚障害者というのは 
 彼らの独自の文化を持っています
 手話の世界の深さに触れるにつけ 
 手話の魅力に引き込まれていきます

     
      手話

   手が お話するよ

   何も音が無くても

   ちゃんと伝わるよ

   心の耳で聞いて

   嬉しいことも

   悲しいことも

   ちゃんと伝わるよ     




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