久しぶりに スペインギターが聴きたくなった
このところ ジブリのアニメ曲を聴いていた それぞれの映画の主題歌と挿入歌が入っている 楽しめる1枚・・・・
だけど・・・今日は・・・
私はスペインギターが大好き なかでも 「イェラン・セルシェル」と言うギタリスト ・・・なんて言うと よく知っているように聞こえるが 3〜4人しか・・・知らない だから このギタリストに出逢えたのは 私にとって・・・・奇跡である
私が最初にスペインギターを聴いたのは 何十年も前のこと ある曲との出逢い・・・ 子供心に ずっと忘れられずにいた 曲名も作曲者もわからず 記憶だけが頼りだった 大人になってから 知ることができた時 はやく手に入れたいと言う気持ちと わからないものがわかっただけで もう満足できる・・・と言う思いが1度に存在していた 探し求めていたものが 自分のものになった
・・・・その曲は ギター音楽の父 と呼ばれた人 「フランシスコ・タルレガ」さんが作曲したもの 彼は゛アルハンブラの想い出゛と言う有名な曲を作っている この曲を聴いてみれば「あぁ!」と思い出す人も多いだろう そのタルレガさんの作った曲・・・ ゛涙゛(ラグリマ)というもの どうして ゛涙゛と言う題がついたのかと思うくらい かわいらしくて明るい感じがする 若い娘さんの涙・・・と言ったイメージだろうか 演奏家は 作曲者について またその曲が作られた 背景などを学び 表現する 時には 演奏家が個性的に表現する事がある 聴き手は ワクワクしたり 憤慨したりする その曲ができた時代 豊かな国であったか 戦争中であったか 貧しい暮らしだったのか 愛する人に捧げた物なのか・・・ 最愛の妻と死別したばかりだったのか・・・ そんなことを思い描いて 表現する 作曲者の心が 演奏家を通して 聴き手に伝われば それはすばらしい事である
セルシェルさんは 伝わる人だ 子守唄は眠気を誘い 練習曲は淡々と 楽しいもの 悲しいもの 厳かに カタルーニャの太陽の光 そこに暮らす人たちの生活の匂い 会話 そんな物まで伝わってくる・・・ 作曲家がロマンチストなら そのように・・・ 情熱的なら そのように・・・
涙
その曲を聴いたら
私の目から涙がこぼれた
心を揺らす旋律
心に染み込む音色
心を癒す音の重なり
涙を流す者へと
書かれた曲だと思っていた
涙を流して心を軽くしなさい
いつしかそういう風に聴こえてきた
この曲の作られた地へ行き
作り手の愛した物を知り
それらに囲まれ
同じ空気に包まれ
この曲を理解したいと
いつのまにか そう望んでいた
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