娘の幼稚園の書記係を始めてから半年 父母の会が開かれた後 お便りにその内容を書いて 読んでいただくのが仕事です 毎月交代で書いているので大変さはなく 結構楽しめる仕事です 今月は私の当番 早速家に帰ってから 急いで書き取ったものを読み返します カセットにとったものを聞きながら パソコンに打ち込んでみたりもします いまどき珍しく 全部手書きです 少しばかりあたたかみが出るかしらと 二人で相談して始めたことです B4の原稿に書き込んでいきます いつものように書き込んでみたものの おさまらない・・・・ いつもと大して変わらないのに 今日はおさまらないのです 無駄なスペースをとりすぎたかしら 挿絵を意識しすぎたかと もう一度書き直し! かなり文字を詰めて あと少しで書き終わるころ またしても20文字ばかりがおさまらない・・・ 内容は削りたくない できるだけ伝えたいと思うからです 丁寧語はやめようとすると断定的でおかしなものになります 「・・・心も体も一回り大きく成長したようでうれしく思います・・・」 なんていう文も 「・・・心も体も一回り大きく成長したようでうれしく思う・・・」 「・・・うれしい」「・・・うれしく思った」 「・・・うれしいのだ」「・・・うれしく思うのである」 と 急に想像する顔が笑顔から 威張り顔に変わってしまいます ・・・そんなこと感じるのは私だけかもしれませんが 優しい雰囲気も伝えたいと思うわけです こんな書記は失格ですよね・・・ 結局3度目を書き始める前に そぅっとそぅっと削り取り おさめてしまいました ・・・そぅっとでなくてもよかったですね でも 苦労するのは先生のお話のところだけ あとは好きにできます 除草作業のお礼や バザーの協力の呼びかけ 十五夜さんのおすすめから 秋のキャンプ情報 いかにたくさんの参加者を募るかがかかっている 人気のない講演会のお知らせ・・・ 絶対笑いをとるぞって言う意気込みです お便りなのに・・・かわら版になっています 幼稚園の入り口に立って 「はいはいー 今月のお便りには 楽しいことが 盛りだくさんだよぉ さぁ 読まないと損しちゃう みんなぁ 読んだ読んだぁー」 ううう・・・そうしたいくらい・・・
人を笑わせるのが大好きな私は こんなところにまで 笑いを取ろうと 頭を痛めるのでした
新聞
読み出しで心をつかみ
進めていくうちに 顔は紙面に近づけられる
なぜ?と感じさせ
そんな!と思わせ
そうなのか・・・と考えさせる
小さな記事でも 充実感が与えられる
そうさせるのが 一流記者
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