いっしょくんの日記

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なんとなく 書くんで〜
なんとなく 読んで下さいね。

2005年06月24日(金)  Yさん

 今日は担当のYさんが入院したので
 仕事を早く切り上げてきました
 
 色々と用を済ませて
 様子を見に行きました
 「来てくれたの!そうかぁ よかったよかった」
 元気そうです
 施設での様子から想像すると
 「家に帰りたい」と 大騒ぎするのではと思っていました
 ところがとても穏やかに落ち着いているのです
 私の母に様子を話すと
 いかに隣のNさんが重たい存在だったかっていうことじゃない?
 ・・・なるほど
 それは頷ける話です
 毎日部屋に入ってきてソファーの隣に座り
 「あんたは馬鹿だ」「社会性がない」「困ったおばあさんね」
 と 言い続けられたら おかしくもなります
 それをぶちまけないだけ Yさんはできた人なのだと思います
 「ここは1人だし寂しいよ」
 という顔にも おだやかな笑顔が見られます
 私の話に良く笑うし わからないことを繰り返し要求したりしません
 大好きな黒砂糖のかけらを こっそり部屋から持っていったのですが
 すぐに食べたいと口に入れたのですが
 「○○さん(私)と話したいから」
 とすぐに口から出して置きました
 『あ・・ありがとうごめんね』
 施設では考えられない心の交流です
 『口が寂しくなったら食べてね
  それはそうと 入れ歯はどうしてるの?』
 「ここに来てから一度もしてない・・」
 『え・・・昨日の朝からって言うことね?』
 うーん さてどうしようかな
 コップがないし 横になっているから吸い飲みでもないとね・・・
 吸い飲みは看護士さんに頼み借りました
 飲料水は・・・照灯台にポカリを置いてきたと言ってたっけ
 それを使おうとYさんと決めました
 入れ歯をはずしてもらい 給湯室でささっと洗い
 ティッシュで磨きました 
 思ったより綺麗です ポリグリップを塗り
 自分で入れてもらいました
 このあたりは 3年間の積み重ねです
 あっという間に綺麗になり
 「あぁ・・・さっぱりした」
 と言ってくれました これも初めて聞いた言葉です
 『さっぱりしたね』『すっきりしたでしょう?』
 と こちらから促しても言ったことがなかった言葉
 これが 本来のYさんなのかもしれない
 そう思ったら 今までとは違った思いが湧いて来ました
 「治るやろか・・・」
 『うん!!もちろん 治そうね
  Yさんは根性があって努力するから
  絶対に歩けるようになるよ
  私がみてきた人たちもそうだったから
  退院したら一緒に頑張ろうね』
 「・・・よかった・・よかった・・・
  涙が出るわ・・・」
 『そんなそんな Yさんらしくないよ
  まずは手術が上手くいくことを考えようね
  次のことはまたその時に考えよう!』
 「・・・そやな」
 
 本当に Yさんという人の心が見え始めた気がします
 どちらのYさんも 今を生きるのに大切な人格です
 どちらも大事にしなくてはいけないですね・・・
 

 


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