いっしょくんの日記

 へ(* ̄ー ̄)> 
なんとなく 書くんで〜
なんとなく 読んで下さいね。

2006年09月08日(金)  気持ち

 担当のKさん
 時々覚醒せず
 食事が摂れない時があります
 今朝もそうだったようで
 ヘルパーさんから伝えてもらいました
 
 このKさん
 ものすごい被害妄想にとりつかれています
 最近では「首を絞められる」と訴えたそうですが・・・

 Yさんの棟のヘルパー室の冷蔵庫に
 新聞のコピーがあるのを見て
 何かと読んでみると
 特別養護老人ホームの老人虐待についてでした
 男性職員による女性に対する
 性的虐待だそうです
 ・・・言葉も出ないですね
 なんて卑劣なことを・・・
 体のあざや オムツの汚れ方に不審を抱いた家族が
 盗聴器を仕掛けて まんまとはまったようですよ
 記事の中にいくつか言葉が出ていましたが
 奴等を 殴りつけたくなるようなものばかりでした

 その記事を読んだ後だけに
 ちょっと疑ってしまったりも・・・
 被害妄想プラス ヘルパーの粗雑な扱いが
 手伝ってしまったのしょうか
 私はよそから来る人と思っているKさんは
 私に助けを求めるのです
 連れて帰るわけにも行かず
 どうすることもできないです
 その不安をできるだけ解消するのが仕事なのですけどね

 Yさんに緑茶を用意していた私に
 「飲まないでしょう」と私と同世代くらいのヘルパーさん
 『緑茶はご自分で持って飲んでいただけるんですよ』
 「へぇ・・・・ なんかさぁ 殺されるとか言ってさ
  チョコレート上げたら 毒じゃないか?っていらないって言うから
  私が食べちゃったよ もったいない・・・
  ゴディバなんだもん」
 『・・・あぁ・・・被害妄想が強いですものね』
 ・・・ヘルパーさん・・・食べないでいただきたいです
 ご家族がKさんにとKさんの好きな物を
 持ってきてくださるのに
 ヘルパーが食べちゃってどうするんだろう
 私は勧められても食べたことがないです
 ご家族の思いが入っているものですから・・・
 考え方 硬いですか・・・?
 
 今朝は私の顔を見ると
 すごい温かい笑顔をくれました
 『わぁ・・・いいお顔ですねぇ』
 私も思わず声をかけてしまうくらいです
 「あんたには色々世話になったねぇ」
 ・・・・え?
 『いやぁ これからが本番のお世話ですから
  お元気でいてくださいよ』
 冗談交じりのその言葉に ついつい泣きが入ってしまうKさんです
 いつもは 「殺されるよ」「死んじゃうよ」
 と 生にこだわる発言が多いのですが
 気持ちが生きることから離れたような発言は
 珍しいことです
 『朝ごはんを食べていないから
  お腹がすいたでしょう?』
 と言っても首を振るばかりです
 「お腹がすいたのかすかないのか
  もぅ わからなくなっちゃったよ・・・」
 言いながらも うとうと始まるのです
 それでも 言葉をかけながら
 体をマッサージします
 以前 テレビで食欲がないお年よりは
 マッサージで体の代謝を良くするといい
 と言っていたので 時々Kさんに使う裏技です
 足も手も 枯れ木のように細くなってしまいました
 15分ほどすると 覚醒し始めて
 座位に切り替えられるほどになります
 ヨーグルトとおまんじゅうに緑茶を50cc
 召し上がりましたよ 笑顔で♪
 ヘルパーさん驚いてくれます・・・

 担当時間をずらして
 食事介助に入ってみたいと思うのですが
 Yさんも不安になる時間帯ですから難しいです
 緊迫しているのはKさんなのですけど・・・
 うーん

 心の重さを感じます


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