母と一回り下の妹 私の叔母ですが 叔母の娘 私の従妹ですが 来月結婚式を挙げます 今日は日が良いという事で 一足早く お祝いを届けに行ってきました
従妹は準備に忙しく 不在でしたが 久しぶりに叔父と叔母の顔を見ることができました 叔母の家には犬がいます 雑種なのですが この犬は 10年前に 私が知り合いから譲ってもらい 犬を飼いたがっていた 叔母にお願いした犬なのです 名前は 「ベル」 なんとこのベルは 猛烈に吠える番犬なのです 誰かが来ると居なくなるまで思い切り吠えます ですから 母などは「犬がうるさくて嫌」 と 叔母に文句を言います 娘たちも傍によることもできません
しかし・・・・ 私だけには絶対に吠えないのです 娘が私の後ろに隠れて 私の手の上から手を乗せても 私の後ろを覗き込むように吠えています 私がびっくりするからちょっと離れてて と 娘には諦めてもらいます 私だけになると ゴロンと裏返って「お好きなように」と 心を許してくれたりして
これはどうしたことなのでしょうか どちらかといったら ベルが小さな時に 愛するお母さんからベルを引き離した 憎き人間・・・・だと思うのですがね もしかしたら お母さんとの記憶が 私に抱かれて連れてこられるときに 混ざってしまったのかもしれないですね いつ行っても 時間をおいて行っても ベルは私だけには仲良くしてくれます 犬好きといったら 父や娘のほうが 私よりも好き好き大好きなのにな・・・
仲良くなりたいのに吠えられる娘 叔母が「一緒に散歩に行けば仲良くなれるかも」 と 提案 叔母は『母たちと話をしていて』 と 外で手を振ったとたんに ベルは反対方向の叔母に向って 私を引っ張る引っ張る・・・ 『おばさーーーん 私じゃ嫌みたいよーーーー』 「じゃあ次の角までね」 次の角まで来てもらい 『じゃぁぐるっとしてくるね』 「ベルちゃんよかったね いってらっしゃい」 私がドサクサで走り出しちゃえと思い切り引いたとたんに (おげぇーー)っとまたもや思い切り 向きを変えて叔母のほうへ・・・ ・・・だめだこれじゃ 結局叔母についてきてもらい 叔母の傍を離れないベルの紐を持つという 大役を娘がさせてもらい 仲良しになって並んで帰ることができました 娘は満足で家に戻り 小走りで玄関に向います 『あ・・・叔母さん もしかして 玄関に入ったら ベルちゃん吠えるような気がする』 と 叔母に言うか言わないかの内に (わわわわわわわわわわわんわんわんわんわんわんわんわん) ・・・・・やっぱり 『・・・ねっ?』 あわてて叔母が駆け寄り 責任重大なリードを投げるように叔母に手渡した娘 さんざんお説教をされて しょげ返るベル・・・
おりこうさんなのよね 自分の領地を必死で守っているだけなのですものね 老体にはきつい暑い中 突然お散歩に連れまわさせて はぁはぁなベルちゃん 何だかけな気な性格だなって思いました
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