苦手な児童文学「ナルニア」 2002年03月04日(月)
えー。自分が恥ずかしいモードがどっと押し寄せております。 詩が恥ずかしいなんて今に始まった事じゃないのに、ついつい過去の自分の詩なんか読んじゃったもんだから…鬱々。ヽ(´ー`)ノ馬鹿です。 なんかねー。何してんのかしらねー、私。 お世辞で誉められちゃったりなんかして、そんな筈ないって判ってても嬉しかったり舞い上がったりハイになったりするもんだから、簡単に急降下。急降下。 というわけで(何) 今回は嫌いな(苦手な)児童文学。 これは児童文学に限らず、どのジャンルでもあるんですが、どうにも作者の考えと自分の考えが合わないとか、あるいは作者が楽しませようと頑張ってるのは判るんだけど、全然心の中に入ってこないとか。 そんな本があります。 学校と市の図書館で「英米児童文学」のコーナーに並べられていた本は全て(マジ)読んだ私、ほとんどの本は楽しめました。 が、この「ナルニア」だけは駄目。 ナルニアといえば、英国の児童書の既に古典と目される一冊であり、そりゃ信奉者(爆)も沢山存在することは知っております。 が。 どうにも説教臭さというか、キリスト教的な教訓がむんむんしてて、吐き気がしました。(ちゃんとシリーズ全部読破しております) アスランとか、憧れる要素を持ったキャラクターはいたんですけどねー。どうにもこうにも。世界はたまねぎのような構造になっていて……のあたりとか、面白いとは思ったんですが。 こればっかりは、相性としか言いようがありません。 これと同じような理由で苦手なのは、梨木香歩「裏庭」 確か書店でおすすめポップが立ってたり、帯の推薦文がえらく誉めてたりしたので買ったんですが。 うーーーーん。 です。うーーーーーん。 やはし教訓的過ぎるというか、話が作り物くさいというか。 面白くなかった。というか、日本の作家が書く児童書の類型から、どこもはみ出ていなかったというのが正直な読後感。 荻原規子とか、さとうさとるとかは好きなんですけどね。 つか、日本の作家の書いた児童書って、物語世界が弱くって、話に入り込めない傾向があると常々感じてたり。 いったい、同じようなディティール、同じようなテーマで物語を作っていながら、作品世界からむんむんとエネルギーが立ち上がっているものと、まったく作られた模型みたいになっちゃうのと、何処が違うんでしょうかねえ。 謎、です。 つか、自分の書いてるものが、全部後者の気が。いえ、気のせいではなく。 |
|||||||||
過去 | 一覧 | 未来 |