あまおと、あまあし
あまおと、あまあし
 残照 2002年05月03日(金)


 やがて
 僕は地に引き倒され
 背中で知るだろう
 進んでいく
 時の重みを

  
     「僕らの前には未来しかないね」と
       君と確かめ合ったのは
       今日と同じ
       緑ばかりが眩しい初夏
       あの日やさしかった掌が
       今 僕の目を塞ぐ
       空を見上げないように
       耳をそばだてないように


          あといくつ

          数えることが出来るだろう
          
          明日という

          未来に擬態する固い蕾

         
                     
       



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 著者 : 和禾  Home : 雨渡宮  図案 : maybe