あまおと、あまあし
あまおと、あまあし
 雑記/近況 2002年07月27日(土)


 あめつちを縫い閉じてゆだち駆け抜ける

 今週はずっと奈良井宿で仕事をしておりました。
 宿場町の風情をそのまま残す、千本格子の街並みはなかなか美しいのですが。
なんでしょう。伝統的な建物をそのまま保存しつつ生活を営むってのはイロイロ苦労があるのだな、と思ったり。
 歴史的な街並みを売りにするなら、完全に車の乗り入れを禁止して、アスファルト剥がして石畳にして、側溝もコンクリ製品じゃなくて石で作って……なんて自分が工事車両乗り入れて、道端に迷惑駐車しておいてを考えてみたり。
 いわゆる町屋の作りなので、工事一つするにも大変。
 玄関から細い土間を通って奥の坪庭まで、えっちらおっちら材料や道具を手で運び込まなくちゃいけないので。
 
 個人的にはああいう木と土の家って好き。
 特に古びた木の黒と白壁のコントラストは、桜とか紫陽花とか、花が映える。
 なんていうのか、「色気」があると思う。建物全体に。
 でも「好き」なだけであって、実際に暮らせるかと言うとNO。
 手を入れつづけないと、すぐ駄目になる事が仕事上よく解っているから。
 100年もつ家は、100年ほったらかしで持つ家ではない。のだよ。
 
 ええと。
 その奈良井宿では、月遅れの七夕飾りが家の軒に飾られだしました。
 これがまた、古びた格子や猿頭の庇によく映えて美しいです。
 某○ルコンとか○サワとかの家だと、ここまで映えないだろうと痛感する光景でした。 
 どうしてこう、メーカー系の建物って色気がないんでしょうねえ。

 ※   ※    ※
  
 と、久しぶりの更新なのにお茶濁しですいません。
 HPのほうも、ようやくプロフィールらしきものを作成。
 でもアップした途端に、「あ、あれも好きだった」とか思い出す。
 内田善美の「星の時計のLiddle」入れ忘れました。
 とほほ。
 


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 著者 : 和禾  Home : 雨渡宮  図案 : maybe