雪を乞い空を見上げる児のごとく次の季節を我も待ちおり 2002年10月14日(月)
夢だけを食料に生きられるほど、僕はもう幼くはない。 僕は足元に広がる大地の確かさや、そこに根を張るいくつもの草の名前を知ってしまった。 空を、仰いでばかりでは歩けないのだ。 君は小さな箱の中で、僕に抱えられた小さな箱の中で、空を見て、あの星の所まで連れていってくれと駄々をこねる。 星はいつでも空に輝いていて、晴れた日でも雨の日でも、君の眼差しを捕らえて止まない。 僕の足は大地から離れず、ねえ、僕は鳥になることはできないのに。 |
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