笑みかわす顔すら忘れた君の手の 2002年10月20日(日)
/温もりを知る夢路のふしぎ * * * あいかわらず、夢の中でその人は元気です。 えがおが、そんな風に笑うことなど無かった人なのに、そんな風にはしゃいで私を抱きしめることなど、なかった筈なのに。 どうして、と問う相手は私自身の心なのでありましょうが。 目覚めて、遣る瀬無いというよりも怒る。 時は戻らない、行ってしまった人は戻らない。 生まれ変わって次の人生を生きているのか、それとも痕跡すらのこさず消滅してしまっているのか、どちらが本当の死後か私は知らないけれど、その人は私のての届く世界には存在していないのが厳然たる真実なのに。 君は、夢の中で生きている。笑い、手を繋いで、私に幸せという感情を与えて、朝の光に消えてしまう。君はいない。いないのに。 つながりたいと思う人が、現実につながる空の下どこかで生きているという事。 それは、それだけできっと幸せなことなのだと思う。 胸に抱く思いが異なり、時に傷つけあったとしても。 * * * この所の仕事先は、峠を二つ越え、さらに川を渡ったむこうの村(笑) はじめて、長野県に「差切峡」という場所があるのを知りました。 剥き出しの奇岩が、紅葉の錦をまとって美しい渓谷美を作り出しています。 しかし。 そこに「止め山につき入山禁止」という張り紙がべたべた×3 県立公園なのに、止め山? めちゃくちゃ興醒め。 |
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