あまおと、あまあし
あまおと、あまあし
 謎 2002年11月03日(日)


解らなくてごめんさい、と思う。
でも、本当にわかりません。
理由付けをするコトは簡単ですが、それは問題の解決にはなりませんね。
何故なのか、教えてください。
いえ、多分教えられたところで、その半分も理解する事はできないでしょうけれど。でも、知りたい、とは思います。

欠けています。
それは、全ての人が生まれながらにして、欠けているのと同様に。
──いいえ。
私の欠けは、貴方の欠けとは違う場所にあって、それが、おそらく問題をひきおこしたのでしょう。
私は、自分が「理解できない」のだという事はわかっています。
しかし、「理解できない」その内容は、おそらく、貴方にとっては当然のことで、どうして「理解できない」のか、その事さえが解らないでしょう。
禅問答のように。
貴方は両の目で世界を見、そして私は左の目で世界を見ています。
その二つの景色は、同じようで、決して同じではないのです。

ごめんなさい、と。
とりあえず謝る癖をつけてしまったのも、この世界のずれを埋めるのが、困難であることからです。
とりあえず笑う癖をつけたのも、全く同じ理由からです。
謝罪と、笑顔。
二つの盾があれば、とりあえず、世界の荒波を渡ってゆけるのです。
その気持ちを、少しでも理解していただけたらと、そう願います。


  ◇    ◇   ◇

花を手に入れたと思うたびに
私は失望するのでした
それは必ず散ってしまうもので
私の掌には花を育てる養分などなく
体熱は花をしおれさせるばかりなので

花など要らないと
言ってしまうことは簡単でした
けれど鳥も獣も人も
花は全ての生き物に必要なのだと責めるのです

  ◇   ◇   ◇

星、星、星。
撃ち落しておくれ、あの星を
眩しすぎて、目がやけてしまう


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 著者 : 和禾  Home : 雨渡宮  図案 : maybe