あまおと、あまあし
あまおと、あまあし
 求めずば空は今より青からん 2002年11月04日(月)

 / 遠く野分よ駆け抜けてゆけ


   ◇   ◇   ◇

へこんでます。
しかし独り芝居です。はは。
いっそもっと左下のほうだったなら。
世間体とか後から与えられた常識とか観念に降りまわされずに済むのですがねえ。
あと十年、いや、十五年早く、知っていたかった。
無知であることは、不幸だ。

「上見て暮らすな下見て暮らせ」とはある宗教の言葉です。
──大っきらいです。
その言葉を無意識のうちに実践してたりする、自意識が嫌いです。
何かとの対比でしか確認できない足場なら、ないほうがマシ。
それは、自分自身へむけて。

  ◇   ◇   ◇

現実とは何か、という問いに対して。
それは「経験」そのものだと私は思う。
この指に触れる世界の固さや、柔らかさではなく。
夏の熱さでも冬の寒さでもなく。
世界の厳しさでも優しさでもなく。
ただ、経験していくこと。
手を繋いで、暖かいと思うその心の動き。
暖かさから、派生する感情。
求める心、拒絶する心、嫉妬、愛情。
それこそが、リアル。
世界が、リアルなのではない。



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 著者 : 和禾  Home : 雨渡宮  図案 : maybe