あまおと、あまあし
2004年03月04日(木)
春が来る
春が来るよ、母よ
一つ前の春
二つ前の、そのもっと前の
巡り続ける春は
ひとつひとつ瞼の裏に
母よ、私は呼んで
瞬きを繰り返しながら
貴女の見た山並みの青さを
思い出している
残された雪の白さは、娘よ
お前が見る春と同じだろうかと
春が来るよ、母よ
あなたの瞼の上に
また今年も
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著者 :
和禾
Home :
雨渡宮
図案 :
maybe