台所のすみっちょ...風子

 

 

世帯主 - 2002年09月21日(土)

「野菜切る手間とか、鍋に醤油入れるこっちの手間を考えろ!」

結婚生活当初から一環して腹が立つのが、

夕飯をスタンバイしているにも関わらず、

旦那が連絡なしに飲みに行き、ご飯まで食べて来ることである。

面倒臭いところ、わざわざ作ってるのに、飲みに行くとは

何事だ!の気持ちを抑えきれない。

私の時間を返せ!

(自由な時間はタンマリあるけど。)


で、3週間前も、連絡なしのドタキャン事件があり、非常に

憤慨し、きつく叱ったのであった。

それ以来、彼は前の日に

「明日飲みに行きますから、ご飯はいいです」

と申告し、当日も夕方電話してきて

「昨日も言ったけど、飲みに行きます」

等、気配りを忘れない。

気配りというか、なんかビクビクしているのであった。

しかし、そんな風だからと言って、早く帰ってくるわけでもなく、

逆に「2日間に渡ってお知らせしているのだから」

とでも言わんばかりに遅く帰って来る。

飲みに行った日はまるでフラフラと糸の切れた凧のように

いったいどこで、何をしてるやら。


彼は30過ぎのいい大人である。

そして、所帯持ちの世帯主である。

そのフラフラ加減と責任感の無さは

いったいどういうことであろうか?

こんなことなら、私が世帯主でも良かった。


もともと、私は結婚したときは自分が世帯主になりたかった。

彼は年下なので、こういう場合は

「年上である私が家を引っ張って行かなければ!」

とまで思っていたのだ。

でも、本当の理由は「世帯主」という響きが何より

偉そうだから。

だって、聞いただけでも専制君主っぽい。

これは威張れる!なっとかなければ!

最初は取り敢えず彼の顔を立て、世帯主という重職を

任せたものの、そのうちすり替わってやろうと思って

早8年。

チャンスを待っているうちに、私は会社を辞め、収入も

無くなり、世帯主のチャンスどころか

資格まで失ってしまった。

当分、私個人に彼を養える程の収入が確保できる予定

もない。

あ〜ん。

旦那が遅く帰って来るたび、自分の社会的非力さに

涙する私であった。

            おしまい。



...




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