台所のすみっちょ...風子

 

 

トビハゼの誘惑! - 2002年09月24日(火)

この前、エレベーターでオバサンのボタン操作によって

挟まれるハメになり、一緒に連れていた犬にまで敵意をむき出し

にしてしまったが、私自身、実は非常に犬好きなのであった。

もう、犬を飼いたくてたまらない。

が、このマンションはペット禁止。

こっそり飼うワケにはいかない。ご近所さんはもちろん、

はしゃげないこの環境では、犬も可愛そう。

犬はキャンキャン、バウバウと元気が一番なのであって、

妙に遠慮がちに生きる様はもはや犬ではない。

で、何か他の良い生き物はないものか?

とずっと考えてはいたのだが、

どうも良いペットが見つからない。

友達がウサギを飼っていて、その意外なまでの人間臭い行動と、

人へのなつき方を聞き、「それ良いじゃん!」

と一時は思ってみたが、なんせウサギはデリケート。

で、私はバリケードのような女。

ウサギの行く末は飼った時点で読めるではないか。

あと、考えたのはブタ。

少し前に話題になった、絶対大きくならないという座敷ブタである。

ブヒ〜、ブヒ〜と鳴きながら、ひづめがあるがゆえにカタカタと

音をさせ、フローリングを駆け回る姿はきっと可愛いに違いない。

フローリングは滑るから、やはり時々、ブヒっとコケたりして。

が、旦那はブタがイヤらしい。

どうも、養豚場の汚い!臭い!のイメージがあるらしい。

ブタはキレイ好きなのに。

そんなこんなで、それこそ”トン”挫していたペット

選びだが、昨日来た客人3人から良い話を聞いた。

そのうちの一人Kちゃんがトビハゼという魚を飼って

いるらしく、やけに可愛いらしい。

インターネットで調べた結果、ムツゴロウの

兄弟みたいなモンであることを知った。

エメラルドグリーンの目はクリクリしていて、

ケロヨンみたいにぴょんと飛び出している。

聞けば、水槽の中に置いてある植木鉢に登ったりして、

飼い主をきょとんと見る事もあるそうだ。

魚なのに、意思表示ができるらしい。

水槽の水交換は2週間に一度と、世話も簡単ときたもんだ。

これは、良いかも!

ただの魚なら、魚屋で見るので十分だが、

トビハゼはもう少し進化したヤツに見えるので、

私も十分、同居人として可愛がれそうだ。


「でも、大丈夫か?」

ここまで考えて、私はハタと立ち止まる。

魚より進化したように見えても、やっぱり魚。

私は過去、グッピーを6匹ほど飼っていたことがある。

飼った当初は水槽の中でキラキラと光に反射しながら

泳ぐ姿がなんとも可愛らしく、その名前も友人の名前にしていた程。

だが、その愛すべき同居人は私の性格について行けなかったのか、

わずか2ヶ月程で一匹一匹サヨナラして行き始めたのであった。

あっ、今日は○○ちゃんが死んじゃったみたいな・・・。

そして、半年も経たないうちに全員がいなくなってしまったのだ。


ふと、考える。

こんなんで、魚を飼う資格が私にあるだろうか?

ハァ〜・・・。

トビハゼを飼うまでに、自分の精進の方が先かもしれんな。

             おしまい。


...




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