台所のすみっちょ...風子

 

 

並木道・・・ - 2004年11月29日(月)

金曜日の昼下がり。私はとある町にいた。

そこは結婚と同時に住み始め、夫と暫くいた場所。

並木道の美しいその町に金曜日久しぶりに行ってみたのは、

実家の母のお使いで戸籍抄本が必要だったからだ。


風を頬に感じながら並木道をゆっくりと歩く。

落ちたそうで、でも残りたそげな色づいた木々の葉が、

ためらいがちに揺れるその中を。


抄本を受け取った後、郵便局へ行った。

新潟の母に速達で送らなければならなかった。

すべての用事を済ませて駅に向かう途中、ある建物の前で私は足を止めた。

石造りの重厚な五階建てのビルだ。

どこか懐かしいような気がした。

ここに入ったような気がする・・何の用事だっただろう・・?

しばらく記憶の糸を辿ってから、私はゆっくり思い出したのだった。

ビルに入ったのは滞納して止められそうになった水道料金を

慌てて払いに行った時だったと。


懐かしくてほろ苦いそんな思い出。ふいに可笑しさがこみ上げてきた。

何もかも変わっていないことに。

そう、通りの店やここは北京ですか?といったような

自転車人の多さ・・町は私のいた頃とほとんど変わってない。

そして何より私が・・・。

だって私は、つい先日も電話料金を滞納して、止められるその日の朝に

隣のコンビニに慌てて払いに行ったのだから・・・。



おしまい。


...




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