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太巻きその後。 - 2005年02月17日(木) 太巻きを買った日、夜の10時を過ぎても帰って来ない旦那に、 やっぱり電話をしてしまった。 「ねえ、今どこ?」 「まだ、会社」 「今日はさ〜、二人一緒にご飯を食べなきゃならなくなったので、 帰って来るの待ってるんだ」 「えっ?マジで?またなんでだよ」 「実はね、今日は節分でさ〜、太巻き買ったんだよ。食べると福が来るんだって」 「ふ〜ん・・・」 「太巻きは家族揃って食べないとダメなんだって。だから待ってんだ」 「・・・・?・・な、なんだよ・・それ」 受話器の向こうで彼が戸惑う様子が私には容易に想像できた。 太巻きのためだけに、早く帰って来いだと〜??みたいな感じで、 アヒルそっくりの口がポッカリと開いているに違いなかった。 「というわけでさ、一刻も早く帰って来るように!じゃあね!」 私はそう念を押し、電話を切った。 そして、12時近く旦那は帰って来た。 彼の第一声は 「おまえいつからそんなに信心深くなったんだよ。アホか?」であった。 太巻きを前にいよいよ食事が始まった。 食べるにあたって、毎年縁起の良い方角があるらしい。 今年は西南西で、ちなみに、かぶりつく時に話してはいけないそうである。 旦那と2人で方角を確認し、交代で食べ始めた。 すると、旦那ったら、あんなに人のことを言ってたくせに、 どんなにつけっ放しのテレビが面白くて笑っていようと、 どんなに私と話が盛り上がっていても、 太巻きを持った途端、急に黙り込み、 いちいち西南西の方角に体を向け直してからそれを食べるのであった。 結局、私が参加したのは初めの一口、二口で 太巻きはほとんど旦那が食べたのであった。 彼も今よりちょっぴり幸せになりたかったようで・・。 おしまい。 ...
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