台所のすみっちょ...風子

 

 

造形美 - 2005年04月05日(火)

自分で言うのも何だが、

小さい頃から美術というものに接して来たからか、

私は「美しいもの」には敏感である。

実は、旦那に惹かれたのも、彼の美しさがその大きな理由だった。


おっとっと、、別に顔が、というのではない。

美しかったのは、彼の顎から首、鎖骨に至るまでのラインで、

そこに、ギリシャ像のような造形美を見たのだった。


私が彼のそういうところを初めて意識したのは、会社の帰りに飲んで、

何人かと上司の家に泊まったある夜のこと。

彼が上司に借りたTシャツに着替えるためネクタイをはずし、

Yシャツのボタンを3つばかりあけた時、隙間から覗く、彼の隆起する骨や筋肉の

美しさにドキッとしたのだった。



あれから12年経った今日。

さっき、顔を洗い、化粧水をつけようと、旦那が寝ている部屋に行った。

狭い家である。ワゴンの中の化粧水を取るため、

必然的に彼をまたぐ格好になった。

で、手を化粧水のボトルの方に伸ばしながら、ふと彼を見下ろしたら・・

造形美どころか、

全体をぐっと圧縮したような、

首と胴体の境のない、

大福でできたトドみたいだった。


おしまい。


...




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