台所のすみっちょ...風子

 

 

その理由 - 2005年04月06日(水)

普通、退職するときは、「お世話になりました」という意味でお菓子とかを渡す。

だが、解雇される私達の気持ちは

「経営者側の都合だし、副支配人から勧告された後は社長からも支配人からも
 何の言葉もないしね〜。いいんじゃん、あげなくても」

であった。

結局、何もあげない、ということで話はまとまったのだが、

シフトの関係上、一番初めに辞めることになったSさんが、

花束をもらったことで状況は一変。

「花までもらうのに手ぶらでサヨナラはマズイ・・」と。


そこで、一番最後に終わりになる、Kさんに代表で渡して

もらおうということにしたのだが、

お願いしても彼女は頑なに「イヤだ!」と言うのだった。

彼女は大学生の娘さんもいる、50もとおに過ぎた人である。

もともと、自分から表立って何かしようとするタイプではなかったが、

渡すだけなのに・・と私はいささか不可解であった。


ところが、この前、仲の良かった同僚の0さんからその理由を聞いた。

どうやら、Kさん、事務所にもう10年も勤める主、ハエ採り草のような

マスカラまつ毛を持つTとトラブルがあったようだ。

うちのスポットにはパソコン2台につき、プリンターが一台の割合で

セットされている。

印刷用の紙は安いものだが、お客からは1枚30円もらっていた。

Tは頻繁に来て、インターネットをしては、良くページを印刷していったらしい。

その枚数は一回につき膨大で、あまりの多さに、真面目なKさんはある日、

お金を払って欲しいとチラっと頼んだそうだ。

すると、Tはその日プリントした紙すべてを本人の前でビリビリ〜といきなり

破ったそうである。


どんなにビックリしただろう。

ていうか、普通いるかよ?そんなヤツ。

それじゃあ、事務所に菓子なんて・・・渡す気にもなれんわな・・。



おしまい。



...




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