台所のすみっちょ...風子

 

 

親子二代 - 2005年05月21日(土)

「せっかくここまで来たんだから」と、

温泉に行った帰り、ちょっと足を伸ばして観光スポットのガラス工房へ行った。

そこは吹きガラス体験ができ、

「あんたたち〜、ガラス吹きに来たんかねぇ〜」

と出てきた主は、半ズボンにTシャツの60過ぎのオヤジ。

ただのオヤジではない。ちょんまげがある。

そう、頭の髪をてっぺんまで持ってきてキュッと

ちょんまげを結っていたのだ。


体験料が高かったこともあり、結局やったのは旦那一人。

私はその様子を脇の椅子に腰掛けて観ていたのだが、

後半、「ホラあんたも手伝って!ホラ、あんた、この棒持って!」

などと、やたらオヤジに声をかけられるようになり、

ひととおりの作業が終ると、オヤジはニヤニヤ笑いながらこう言った。

「俺、なんかあんたのこと気に入っちゃったなぁ〜。タイプかも〜」


その後、実家に寄り、母親にそのことを報告。

すると

「あ〜!月○にあるガラス工房だろ〜。行ったがねぇ〜
 それってちょんまげのオヤジだろ〜。私も言われたがね〜。タイプだって」

母の話によると、そこに行ったのは2年ほど前。

女だけの6人グループで押しかけ、そのうち母だけが一人気に入られたらしい。

「愛人にしたいぐらいだって言われたんてぇ〜」

母はコロコロ笑った。話しぶりから察するに、彼のアプローチは

私の時より、強烈なものがあったようだ。


親子で同じ人にタイプだと言われたことに、

不思議さを感じたのはもちろんだが、

そんなことより、当時65歳だった母への

アプローチが「愛人」で、遥かに若い私のそれがただの「タイプ」。

これってどういうことなのですか?


あのオヤジには好かれたくはないが、事実だけ考えると・・

ちょっと複雑である。



おしまい。


...




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