台所のすみっちょ...風子

 

 

アニキ。 - 2005年06月08日(水)

土曜日の深夜。

飲み物を買いに、歩いて5分ほどのところにある、コンビニに行った。

コーヒー、アップルジュース、牛乳をカゴに入れ、

スポーツドリンクも買っちゃおうかなぁ〜と売り場の前で悩んでいたら、

二人の男性が、私の視界に現れた。

一人は短い茶髪に上下白のスーツを着た、背の低い、芸人のヒロシに

どことなく似た、「プチヒロシ」といった感じ。

もう一人はスポーツ刈りの、そのプチヒロシよりさらに背の低い

華奢な男。パシリに使われるために生まれて来たような弱々しい風貌だ。


彼らが上下関係にあることは一目瞭然であった。

「お〜、何でも買っていいぞ!好きなもの買え!」

ガラスケースを前に「プチヒロシ」が威勢良く言う。

「アニキ、マジッすか!?いいんすか?」

「お〜、いいぞ」

「プチヒロシ」の気前の良さに、舎弟のスポーツ刈りはとてもうれしそうで、

ケースの扉を開け、「じゃあこれ、ビールいいっすかね!?」と早速おねだり。

すると、瞬時に「プチヒロシ」の顔が曇り、

「あ〜ん、ビールはダメだ、ビールは。ジュースにしろ」と一喝。


叱られたスポーツ狩りの消沈ぶりは傍で見ていても可哀想であった。

(何でもいいぞ!って言うからビールって言ったんだもん・・・)

彼はきっとそんな気持ちでいっぱいであるハズだった。

そして、側にいた私も思っていた。

そりゃないよ〜アニキ〜〜〜!!と。


おしまい。


...




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