たそがれまで
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2002年10月11日(金) 母のこと 15  そして、おわりに・・



母がなくなって半年が過ぎた頃、
私達親子は、相変わらずの毎日を送っていた。

私は仕事を増やし時間に追われ、
上の息子は小学生になった。

そんな頃、1枚の葉書が届いた。


その後、皆様お元気でしょうか?
退院された患者さんのその後の調査をしております。
近況をお知らせ頂けたら幸いです。




それはワープロで打たれた機械的な文字だった。
その下に小さく、手書きの文字が書いてある。

「みかちゃん」と呼んで下さった
お母様の声が忘れられません。
お元気であってほしいと願っております。




どうもありがとうございます。
元気ですと返事をしたかったけど
少しだけ遅かったです。

随分と迷ったけれど、返信はしなかった。

関係ないと云われた病院に
近況を知らせる義務などない。


まだ拘っていた自分に戸惑う・・・



心の底から「お世話になりました」と
伝えたかったのに、本当は。
心の底から「ありがとう」と
伝えたかったろう、母も。

看護をしてくださる方々が
感謝の気持ちを求めているとは思わないけど


患者はみんなそう思っている。
家族もみんなそう思っている。







      *************************






拙い文章を読んで頂いてありがとうございます。
「母のこと」は今日で終わりにしたいと思っています。

母が亡くなって時間が経ったけれど
ずっと何かが引っかかっている気がしていました。
そんな気持ちを吐き出す場所を探していたのかもしれません。

医療や看護に対して知識があるわけもなく
記憶に頼って書き始めたので、正確さを欠く記述もあったと思います。
後から後から書きたいことが浮かんできて、最後まで
まとまりのない文章になってしまったことに反省しつつも、
ただ患者の家族としての感情を書きたかったと云うことで
どうぞご容赦下さい。

本当にありがとうございました。
皆様のご健康をお祈りしております。

                 2002.10.10



東風 |MAILHomePage

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