たそがれまで
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2002年12月30日(月) ガンダーラに行きたかった



年末になると、こぞってTVから懐かしい映像が流れてくる。
今夜は子供の頃に毎週見ていた「ザ・ベストテン」が一夜限りの復活をしている。

昔の曲を聴くと、その当時の自分をありありと思い出す。

柏原芳恵の「ハローグッパイ」
石川ひとみの「まちぶせ」
松本伊代の「センチメンタルジャーニー」

中・高校時代の物真似のレパートリーだった。
あの頃の私は、まだ怖いものなどなくて
世間知らずのお嬢ちゃんだった。
未来は、望むように開けていくと信じていた。

初めて自分で買ったアルバムは
「世良正則&ツイスト」だった。確か小6のお年玉で買ったのだ。
街にはゴダイゴの「ガンダーラ」や「マンキーマジック」が流れていたし
私自身にとって、とても平和に時間が流れた時期だった。

あの頃のあどけなく笑う自分を
なんの駆け引きもなく泣けた自分を
思いっきり抱きしめてあげたい。


高校生になり、浜田省吾を聴くようになった。
それからの思い出のシーンには、必ず浜省の曲がBGMになった。
「片想い」で泣き、「あばずれセブンティーン」に頷いた。
めいいっぱい背伸びをしていた頃、自分の存在を確かめ始めた頃。
滑稽なほどに直向きで、滑稽なほどに不器用で・・・。


父が亡くなった時、買ったばかりのCDがバッグの中に入っていた。
浜省の「FATHER’S SON」
『親子』がテーマの曲で、聴いて凹んだ。泣いた。泣いた。泣いた。

いつの時代にも、想い出と曲がリンクする。
泣ける曲、笑える曲、その時々、その曲それぞれ。



今年流行った曲を聴いて、10年後にどう感じるのだろう。
「あの頃は幸せだったのに・・・」ではなく
「あの頃からずっと幸せだよね」と思えたらどんなにいいだろう。

今年一番の我が家のお気に入りの曲
くずが唄った「生きているって素晴らしい」


 太陽に手を伸ばし 思い切り背伸びして

 空気いっぱい吸い込んだら よ〜しまた歩きだそう

 思い切り生きてやろう





10年後、又、家族で唄えたらいい。
今の気持ちを忘れずに、明日からも頑張ろう。



東風 |MAILHomePage

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